『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』『モン・パリ』『ロバと王女』などカトリーヌ・ドヌーヴ出演作品が多い監督ジャック・ドゥミ。監督デビュー作の『ローラ』を観ていないので観たくなりました。(監督はジャック・ドゥミじゃないけれど『幸せはパリで』のドヌーヴも好きです〜)
どこかの名画座でジャック・ドゥミ特集やらないかなぁ〜。
メゾン・エルメスの10階にある小さな映画館LeStudioへ(最近のお気に入りの映画館です。無料なんですよ)
「手のひらから砂がこぼれ落ちるシーンで始まった『ジャック・ドゥミの少年期』。ジャック少年が映画に憧れ映画を撮る夢を実現させて。友達と通う映画館、家族と毎週観に行く映画のポスターにもワクワク。シェルブールの雨傘などドゥミ作品を、その背景となった場面に織り交ぜた素晴らしい映画。」と帰りにtweet。素晴らしい映画でした。観ることが出来てよかった。
監督・脚本:アニエス・ヴァルダ(ドゥミー夫人) 原作:ジャック・ドゥミ 製作:アニエス・ヴァルダ、ペリーヌ・ボードゥアン 撮影:パトリック・ブロシェ、アニエス・ゴダール 音楽:ジョアンナ・ブリュゾヴィッチ 字幕:志満香二
『「わたしは残しておきたい 輝くばかりのジャックの少年期と夢見るようなあのまなざしを」90年に白血病で世を去ったジャック・ドゥミ。彼が少年時代に抱いていた映画への愛と憧憬を、代表作の名場面や晩年の本人の映像などを織り交ぜて妻、アニエス・ヴァルダが描く。』
『1939年、大西洋に面した港町ナント。8歳のジャコ(ジャックの愛称。フィリップ・マロン)は自動車修理工場を営む父(ダニエル・デュブレ)と髪結いをしている歌の好きな母(ブリジット・ド・ヴィルポワ)に見守られて幸福な日々を送っていた。母と一緒にオペレッタや人形劇を見に行くのが大好きな彼は、祖母に人形のドレスを作ってもらって自分で操り人形の小屋を作ったり、ディズニーの「白雪姫」に熱中する。彼の憧れはバレエを習っている向かいの家のレーヌ(エレーヌ・ポール)。ふたりは曲芸ショーで世界中を回ろうと約束する。第二次大戦。ドイツに占領されて、味方のアメリカ軍から猛爆を受けたナントで、ジャコ(エドゥアール・ジョボー)は暴力を憎むようになった。一方、友人から映写機と無声喜劇映画のフィルムを借りた彼はますます映画にのめり込み、中古カメラを手に入れて近所の子供を集めて短編を撮り、レーヌに出演を断られてからは屋根裏部屋にこもって人形アニメの製作に没頭する。やがて、長男の彼に家業を継いでほしい父の命令でジャック(ローラン・モニエ)は工業学校に入学、そしてレーヌ(マリー・シドニー・ブノワ)はアメリカ兵の子を身ごもっていた。しかし、近所のおじさんと母の応援で映画館での上映にこぎつけた映画が新作キャンペーンにやってきたクリスチャン・ジャック監督の目に止まり、翌10月ジャックは父の許しを得てパリの写真映画技術学校に入学した。』(Movie Walkerより)
各少年期を演じた3人のジャコが、可愛らしいの!夢にむかってキラキラしていました。子どものときハンドカメラを手に入れ(アンティークショプのおじさんとも物々交換♪)はじめての自主制作、ハイスクールの友だちをスカウト、演技指導も。映画を学びたかったけれど父に認めてもらえず職業学校に入らされるなか、屋根裏で自己流でアニメ映画を製作する日々、大きくなるまで映画への情熱は一回もぶれなかった。あ、はじめての恋も可愛かった。
モノクロームとカラー。最期となるジャックのインタビュー映像がジャックの原点を振り返る。代表作の名場面の映像が織り込まれ、その後のヒントとなっただろう場面が映るのにもワクワクしましたが、少年時代のジャコが彼の住む港町の映画館に友人たちと通う場面や、映画作りに理解をしめさないけれど父親も映画が好きで毎週家族4人で映画館に行く場面、それらの1940年代の映画のポスターにもワクワクしました。
1945年の『天井桟敷の人々』、リタ・ヘイワースの『ギルダ』は1946年 (←ショーシャンクの空に、を思い出したよ)、映画オタクのジャコの豊かな知識に脱帽するまわりの人々。
ジャック・ドゥミの『ロシュフォールの恋人たち』と『ロバと王女』
ロベルト・ベニーニ『ライフ・イズ・ビューティフル』とドミニク・ドリューズ『ロワイヤル・ド・リュクス』、ピーター・ブルック『注目すべき人々との出会い』(1979)
Jacquot de Nantes 2分17
Jacquot de Nantes 1991 Full Movie