マームとジプシーMUM&GYPSY 15th anniversary year vol.2『COCOON』埼玉公演千秋楽、昨日ぶりに観劇。F列(最前列)で。
昨日のマームとジプシー『COCOON』1回目2回目★★★★★
作・演出の藤田貴大さん「おそらく、これが、ぼくらが10年かけて取り組んできた"cocoon"の最後だとおもうし、伊達での公演も、ぼくはこれが最後かもしれないとおもって、ひさびさに帰郷する。〜」
私がこれからも生きていくために観届けることが出来て良かった。今日は制服姿の高校生らしい団体も。若い人たちの中に自分たちと同世代のサンたち女の子の生き様を記憶してもらえてよかったと思いました。
昨日のマチソワでもぼろぼろ泣いだというのに今日はさらに涙が止まらず… サンが沖縄戦の看護要員として「お国のために」「わたしたちの兵隊さん」の看護をしていたのに、戦闘に巻き込まれて命を落とした友人たち、大好きな夏子先生、その全員の名前を呼ぶラスト。
少女たちが動員された病院壕となったガマの中ではピンポン玉ひとつの大きさのおにぎりが1日1個。負傷した兵隊さんの麻酔もなく切り落とされた足を捨てにいく。轟音に低空飛行するトンボに砲弾に死体に慣れていく怖さ。
前半の、動員されるまでの彼女たちの他愛もない日々、友だちとおしゃべり、授業して、騎馬戦やバレーボールに奮闘して、長い廊下を友だちと歩く、歩く、はじける笑い声が脳裏でリフレインされる。パフェを食べてみたかったよね。新しい洋服を買ってデートしたかったよね。誰にも生きるために席は用意されていたはずなのに。
サンのように「あのあと」を生きてくれた人たち。命を落とした大勢の、叶わなかった未来を背負って生きてくれた人たちのことにも思いを馳せるラスト。
走るよ。走る、生きるために。看護隊解散の命令に「誰かが負傷しても残して行きなさい。一人でも多く生きるんです」と先生が言った。
あのときの誰かを演じている俳優たちが走る。生きる。あのこたちを生きていた。
砲弾により体が二つに割れ顔の半分がなくなった友だち。ひなちゃんは栄養失調で目が見えなくなった。純潔を守ると自決した友だち。怪我をした幼なじみのえっちゃんの足には蛆が。えっちゃんに「生きるよ」と声をかけるサン。
無惨に死んでいく少女たちに白い布がかけられる。それが白い繭のように見える。羽化することができなかった少女たち。
↑わーっと書いたので、あとで読み直したい。
昨日と今日のカーテンコールで内田健司くんが足を引いていて、前半兵士でなく椅子を移動させる役割を担ってくるくる回ったり激しく走って動くので足を痛めているのかなと…。帰りに知り合いとおしゃべりしていたら偶然通りかかったので聞いたら怪我をしていると…すごく痛そうだった(T . T)。あんな動いたら治らない… どうか9月17日からの北海道公演までに治りますように。cocoonのテンションずっとハイだし、大声出すから喉も大事にしてね。
内田健司インタビュー
原作:今日マチ子『cocoon』(秋田書店)
作・演出:藤田貴大(マームとジプシー)
音楽:原田郁子
出演:青柳いづみ・菊池明明・小泉まき・大田優希・荻原綾・小石川桃子・佐藤桃子・猿渡遥・須藤日奈子・高田静流・中島有紀乃・仲宗根葵・中村夏子・成田亜佑美
石井亮介・内田健司・尾野島慎太朗
『cocoon』Report vol.3 Snow
相変わらず観た人にしか伝わらない感想なので、観ていない方には今日マチ子さんの原作本をぜひ読んでほしい。「cocoon」1~3話無料公開
↑観劇前、与野本町で。いつもきれいに運べないコーヒー。↓終わってから劇場で会った観劇友だちとサイゼリアで感想話し合えて楽しかったー。
↑氷魚ちゃんも今日観ていたのね〜。