イキウメ【人魂を届けに】 - ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

【人魂を届けに】もうすぐ開幕でーす。

人魂となって極刑を生き延びた政治犯は、小さな箱に入れられて拘置所の片隅に置かれている。
時々箱から聞こえる囁きは周囲の者を当惑させた。
扱いに困った当局は恩赦として、その魂を放免することにした。
生真面目な刑務官の八雲は、その魂を母親に届けようと思い立つ。

山鳥（やまどり）と呼ばれる母親は、樹海のような森の奥で、ひとり隠遁生活をしているという。
八雲は箱入りの魂を持って山鳥を訪ねた。
その家では、傷ついた者たちが身を寄せ合うように暮らしていた。
彼らや山鳥と話すうちに、八雲もまた、自らの物語を語りはじめる_。

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前川さん「人魂を届けに行く刑務官八雲は安井さん。暗い森で、独り隠遁生活をしているという山鳥には沢山の子供がいる。その一人が政治犯となり極刑に処された。何故かこの世に残った人魂を届けに、八雲は森へ入る。樹海のように深い森だ。辿り着いた家には、傷ついた者たちが身を寄せ合うように暮らしていた。」

「前作『外の道』では、世の中のルールのようなものに違和感を持ち、その感覚を信じて社会から飛び出していく二人（山鳥と寺泊）を描きました。今作では、飛び出した人のその後を描いています。英介さん演じる、森に住む「母」と呼ばれる女は山鳥と呼ばれています。」

「物語としての繋がりはないけど、テーマ的には繋がっているようです（強く意識してたわけじゃないが、やはりそうなる）。コロナ後の社会の不安感や、絶望を反映したものになっていると思う。その分、物語のスタート地点は少し日常から浮かせた。「人魂」がある前提のお話しという点でも。」

「抽象化された世界観、語りと代弁、コロス的な演出も『外の道』の延長にあるものです。パリ公演があったおかげで、気持ち的にもすんなり『人魂』の稽古に入れた。とはいえ設定や美術も大きく違うから、同じようにはいかない。試行錯誤の連続。新作はやはり大変。でも良いものが生まれそうです。」

楽しみ🔥🎁

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