ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『クライマーズ・ハイ』★★★★

 御巣鷹山の事故。携帯電話もなくポケベルの時代・・もうすぐ23年なんだね。いまでもニュースの映像や新聞紙面の写真をよく覚えている。最後に犠牲者が遺族に残したメッセージもよく覚えている。坂本九さんもこのJAL123便に乗っておられたのよね・・。忘れられる映像じゃありません。
「命を追った、あの夏。 〜走り、叫び、書いた。新聞記者たちの激動の一週間〜」http://climbershigh.gyao.jp/
原田眞人監督『終戦記念日を3日後に控えた8月12日。通信社のニュース速報が北関東新聞社の社内に響き渡る。日航123便がレーダーから姿を消し、長野・群馬の県境に墜落したという。乗員乗客524名、単独の航空機事故としては世界最大で最悪の事故だ。地元で起きた未曾有(みぞう)の大惨事に北関編集局は、にわかに興奮のるつぼと化した。全員が神経をとがらせ、臨戦態勢で事故報道に取り組む。そして、組織から一線を画した遊軍記者・悠木和雅(堤真一)が日航機墜落事故の全権デスクに任命された。』(Yahoo!映画)http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/climbershigh/
日航機墜落事故”ではなく、「クライマーズ・ハイ」を・・クライマーズ・ハイにかかったように墜落事故を追い奔走した、全権デスクをまかされた主人公悠木と記者たちの一週間を描いた映画。そして新聞社(というか男社会)の内部抗争とか、嫉妬とか野望とか厳しさとか、情熱とか、見えない圧力とか人間関係とか、そういった内側がリアルに描かれた映画だった。←凄いバトルロワイヤル!(うちの会社みたいにちっちゃいとこでも編集と営業の間にバトルがあるもの(>_<)) 
生存者4人という言葉が聞こえ、同時に取材で現地に入った佐山記者に「夜明けまで入れなかった。もっと早く救助に入ればあと2、30人は助けられた(セリフは違うかも)」とつぶやいた地元消防団のおじさんの言葉が印象的。当時のことも蘇って息苦しさも感じるほどだった。見終わって数時間たった今もまだドキドキ緊張している気がする・・(私もクライマーズ・ハイ?)。臨場感たっぷりな場面を見ていてもう息苦しい!!!と思うと入る登山シーン(こちらが現在)の景色にちょっとホッとした私です。
女性記者玉置の車に阪神タイガースグッズ・・この年は阪神がリーグ優勝を飾った年(だったらしい)。そういう小道具もちゃんと用意されていた。ということは、けっこう細かいところまで描写がされているんだろうな。今みたいに机の上にパソコンもないし。黒板に何て書いてあるのか、とか見てみたいな。←新聞社内のシーンはそんな余裕なし。
回想シーンの挿入曲に流れるナット・キング・コールの「♪モナリザ」も1949年の曲だし悠木の過去とリンクしているんだろうけど、この曲だけがやけに音が大きかったのはちょっと違和感。あと現在のシーンの悠木があんまり老けてないのだけ気になったわーー。