すごく面白かった!!!深い愛が溢れています!親と子はやっかいな運命に翻弄されて・・切なくて、でも親の愛は無償です。そばにいるとそれに気づかないけれど・・。心に残る作品がまたひとつ増えました。2007年度カンヌ映画祭最優秀脚本賞受賞作というのに頷けます!監督のこと、ドイツとトルコのデリケートな問題やトルコ移民のことや宗教のこと(普段勉強不足なので)、キーマンになっているだろう本のことなど色々知りたくてパンフレットも購入しました。ファティ・アキン監督は35歳!彼に「巧」です!(←えらそーですね、私)
トルコとドイツ、2カ国で3組の親子たちがすれ違うシーンの撮り方がすごく好き(ハンブルグ・イスタンブール間の2000キロ、いろんな見せ方で交錯しています)。とてもオシャレですよ(^・^)公開間もないしネタバレになるので書くのはやめておきますが…
「神のために父は僕を捧げるのか」「神を敵に回したって、お前を守る」
ラストシーン、音は波音だけ、ネジェットの背中がとても優しいです)。「そして、私たちは愛に帰る」という邦題の意味が心に沁みます。
ハンナ・シグラという女優さんの演技力に感動させられます。彼女の個性がこの映画をさらに良質のものにしていると思いました。