ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『クヒオ大佐』★★★★ 

  面白かった〜。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の監督だから、コミカルで面白くて、ちょっぴり切ない映画だろうな〜って思って観に行ったんだけど、期待通りでした〜。
 日活っぽい第一部で当時の時代背景(湾岸戦争のころ)を見せてアメリカと日本人の関係を見せてくれます。そして本篇へ。
逮捕された当時ワイドショーで見たことのある顔は忘れたけれど、実在の結婚詐欺師のクヒオ大佐(クヒオ中佐のころから詐欺していたらしい)って、堺雅人演じるジョナサン・エリザベス・クヒオみたいに、かなりおっちょこちょいで、カタコトの日本語風だけど流暢な日本語で(ほんとは英語が出来なくて、しのぶの弟に英語で話されてたじたじになる。笑)、ありえない付け鼻でどう見ても偽物のアメリカ人で、名刺のスペルも間違いだらけで、エリザベス女王の妹の夫のいとこが母とかデタラメを平気で言うし、亡くなった戦友の名前がジョンからマイケルになったり、騙そうとすればするほどどんどんボロが出る人だったのかな?
 監督 : 吉田大八『米特殊部隊ジェットパイロットのジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。華麗なる経歴と流暢な日本語で次々と女性をおとす彼は、実は名前も経歴もでっちあげの稀代の日本人詐欺師だ。今は弁当屋の女社長・しのぶを夢中にさせているにも係わらず、博物館のエリート学芸員の春や銀座のホステス・未知子もその毒牙にかけようとしていた。しかしそんな中、しのぶの弟・達也に、クヒオが詐欺師だと見抜かれてしまい……。』(goo映画より)
永野しのぶ(松雪泰子)の弟・永野達也(新井浩文)が姉思いでいい味だしています。達也のようにふつうはクヒオ大佐に騙されないだろうと思うけれど、まだ海外旅行も一般的でなかった時代の女性は騙されちゃったのかな?ありえない・・と思うけれど、クヒオ大佐って騙されたあとも嫌いになれないキャラだったのかも(堺雅人のように)。ホステス・未知子の場合は彼女のほうが一枚上手でした。
第一部で出てきた官僚の藤原(内野聖陽)との対決はなくてもいいような気もするけれど、きっと意味があるんだろうと思わせるところが吉田大八だわ。
博物館学芸員の春を演じた満島ひかりってどこかで見た顔と思ったら『プライド』だ・・。