ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『ー初恋』東京千秋楽★★★★★ 

後半34分、スロベニア先制。なぜか片桐仁ちゃんの大ファンのような (^^;) このごろを過ごしているMagnoliaridaです。スロベニアW杯初勝利!サッカーの神様もシュートが好きかな。
 『かなう恋、かなわぬ恋、どちらも初恋。』
作・演出 土田英生さんの『ー初恋』、たくさん笑いましたーー!ものすごくテンポよく進んでいくので、あっと言う間に終わってしまいました。会話の間が絶妙!!でもね・・ハッピーエンドではないので切ないです(* ̄^ ̄*)。
『過疎化が進む小さな島。港の近くに建つ「ハイツ結城」。二十年程前、今は亡くなっている結城という男性が建てたアパートだ。小さな共同体の中で普通に暮らせてこそ、自分達は受け入れられたことになる─。元々ゲイだった結城はそんな信念を持っていた。現在は娘の小百合(田中美里)が管理人となって父の意志を受け継いでいる。今の住人は……結城の受け売りで哲学を説く笹川(今井朋彦)をはじめ、ひそかに女装を楽しむ源田(犬飼若博)、真田(奥村泰彦)、一番若い久野 (川原一馬)の4人が住んでいる。閉鎖的な地域社会で孤立するこのアパートを訪れるのは、笹川と敬遠の仲である吉村(片桐仁)と、飲料販売店の毛利(千葉雅子)だけ。村の青年、坂口剛(根本大介)が住民の意見をまとめて小百合のところに持って来る。まだまだ受け入れられているとは言い難いハイツ結城。それでもアパートの中は楽しく平穏な時間が過ぎていた……そう、ある住人が衝撃的な告白するまでは。一つの恋愛事件をきっかけに、彼らの中で何かが変わり始めた……。』
「ハイツ結城」の主のような笹川役の今井朋彦さん、最高です(今井さんはエステー「消臭プラグ」の殿様です)。いつもはクールを装っているんですが、対照的にいつも自然体の吉村とのやりとりがすごく面白かったです。吉村と話すとどんどんケンカ腰になり、クールな口調も可笑しくなりヒステリックなオネエになっていきます。そうそう、吉村役の仁ちゃんが登場するシーンは・・大爆笑でした。タンクトップ姿で両腕を上げたり下ろしたりして出てくるのですが・・きれいなんです、腋の下が(笑)白く美しい腋を誇示するように見せてくるんですよ。吉村が舞台上にいると場が明るいんですよ〜脇の下のように。
あとね・・小百合役の田中美里ちゃんがねーーとっても可愛かったですーー。可愛いだけじゃなく天然で面白い。着ている服もキュート。でも小百合の恋は切ないんですよね(多分初恋)。同窓会に参加した源田と真田も切ないんですよね。やっぱりまだまだ日本では生きにくいんだろうな・・。
それにしても泰夫ちゃんの初恋相手があの方だったとは!!そして彼は幸せになるんです。泰夫ちゃん役は『MATERIALL』以来の一馬くんでしたが、可愛かったわ〜。あっズボン女ことフレッシュレディの毛利(千葉さん)が上手いですーー毛利さんはピュアで可愛い乙女でした。二人っきりのシーン面白かったーーー(このとき泰夫はオネエ言葉じゃなくなってました)。
あーーとにかく登場人物が全員ピュアで善人で(あっ、ハイツの住人ではない坂口は長いものに巻かれていますが)・・だから面白いけれど、キュンと切なくなる舞台でした。吉村が笹川に言った『私たちには開き直るか卑屈になるかどっちかしかないのよ。』という台詞が胸に残りました。小さな島でゲイバーを開くには相当な覚悟をもっての開き直りがあったと思います。笹川にとっての目の前の壁は島の住民ではなく内なる他者なんですね、多分。
『12345678、8のときは「いやーん」ゲーム』とか『フルーツバスケットゲーム』とか、楽しそうでした。8のときは「いやーん」ゲームは土田さんのオリジナルでしょうか?(笑)