ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

空想組曲vol.8『深海のカンパネルラ』★★★★★ 

  
最前列センター (゚o゚;; 席に着いて、その美しい海の底のような美術を見ても、まだ頭はシンベリンでいっぱいで「切り替えなくちゃ」と思っていた気持ちは・・汽笛が鳴りジョバンニ(多田直人)の前にカンパネルラ(篤海)が座ったと同時に流れた涙とともに消えていました。
空想組曲『深海のカンパネルラ』を観ました。
今まで観たほさかようさんの作品の中で一番好き。でも、苦しいです (T ^ T) 夜になっても消えません。
私の頭から全てのことを吹っ飛ばした、そのシーン。まだ3分も経っていなかったんじゃないかと思われるその、ただふたりが向き合って座った瞬間から、最後のカーテンコールでふたりが並んで立ったところまで、こんなに涙が出続けたお芝居って今まであったかな? 笑わせてくれるところも端々にあり、感情の波はあったけれど、途中から「フカミ(深海)りく」と「深田けんじ」が一緒にいるだけで、涙腺が切れてしまったように涙が溢れてしまいました。なんでだろう・・
 『りくが振り返ると、カンパネルラの姿は消えていた』
カンパネルラが消えないよう、銀河鉄道がサザンクロスに停車しないよう、最初のページに戻すりく。忘れたくないので『銀河鉄道の夜』の世界に自分とけんじを当てはめ妄想の世界に逃げ込みます。その妄想と現実の境がなくなったときには、もう「けんじ」はいなくなり、そこにいるのはカンパネルラ。どんどん壊れていき、戻ってこないりくを心配して友だちが訪ねてきますが、受け付けないりく。
 『他のみんなはこんなに君の記憶を埋めているのに、君には彼との思い出はないのかい?』と先生(中田顕史郎)宮沢賢治だね。
 『けんじくんのことを思い出すのはいいよ!でもあんた作ってんじゃん、カンパネルラだかなんだか都合のいいヤツ!」と姉(川田希)
 『思い出すならちゃんと思い出せよ!』(川田希さんの声、ほんとうに大好き)
 『大切なものはいつか消える』『彼等の死を嘆き、受け入れることもまた、生きている間にしかできない。』
ちゃんと思い出す。忘れるために。 ムリに忘れなくていいと思うけれど・・。ちゃんと前を向ければ。自分のことを思ってくれるひとたちのことを大事にできれば。 
小玉久仁子さん演じる魚座の女王(水泳部の顧問)が出て来なかったら、自分もりくの妄想の世界に入り込んで戻れなかったかもしれません。あと・・牛水里美さんが怖すぎる。彼女、妖怪かもしれない(←褒めています)
篤海くんの存在感・・カンパネルラってああいう存在がキレイな男の子だったんだろうな。(もちろん、お顔もキレイでした)
 台本買いました。
 
  偶然、今日の読売新聞に宮沢賢治
  赤坂RED/THEATERにイキウメの『ミッション』のフライヤーがありました。 浜ちゃんと『コルトガバメンツ』で共演していた多田直人さんが今日のジョバンニ(フカミりく)だったのですが、凄かった。参ったなぁ。 私は、まだこのお話の外に戻れません。
 
なので、覚くんの笑顔を眺めつづけ(笑)気持ちを落ち着かせました。