ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

演劇講座「リチャード三世の魅力」 

  新国立へ。
小田島先生と鵜山仁さんがこの歴史劇をとても愛していることが伝わってくる講座でした。小田島先生のダジャレ入りのシェークスピア歴史劇講座、系図にそってお話してくださったので、わかりやすく楽しかったです。
『リチャード三世』は1590〜2年に上演された作品です。日本は秀吉が天下統一した年(ハムレット関ヶ原と同じ年)。そう聞くと・・なんだか凄いね。

途中から岡健@リチャードも参加!シェークスピア劇で悪役が主人公なのはリチャード三世とマクベスだけ。リチャード三世って33歳で亡くなっていたんですね・・今まで演じていた方が濃いめで貫禄ある方々なのでそんなに若かったとは・・ (ё_ё) 鵜山さんのリチャード三世は、ヘンリー六世の最後に出てきたとき「♪Over the Rainbow」をテーマソングにした(著作権料が高かったとか)ことからも、リアリストではなくロマンチスト(シェークスピアの悪役はたいていリアリスト)、幼児性のある、夢を見ているようなキャラクターで、自分の居場所がないから悪党になろうとしていたのかも・・それが岡本くんにぴったりのようです。
最初に“主人公の独白”から始まる芝居はリチャード三世だけ。最初に筋書きをばらしてしまうのは、シェークスピアが劇作家として若かったからだとか・・。
ヘンリー六世の未亡人マーガレット、リチャードに口説かれたアン、ヨーク公夫人、エドワード四世の結婚相手の4人の女性たちが呪うシーン、小田島先生は翻訳しながら「ひどいな」「演出家がカットしてくれればいいな」と思っていたようです。でも、このシーンがなくなっていたら「男だけの歴史劇になってしまっただろう、女が呪うことにより歴史に参加し、舞台が立体化された」っておっしゃっていました。小田島先生はこのシーンを重要視した鵜山さんの演出が歴史の流れを描いてくれているのが嬉しいそうです。この呪い話のとき「のろいんだけど、はやいんだよな」というダジャレいただきました!
鵜山さんはリチャード三世だけが主役にならない演出をされているので、そこに歴史の流れがあるんですね。観客を味方につけている岡本@リチャード、早く観てみたい!
 鵜山さんに今回の美術についての質問があったのですが、「ヘンリー」のとき聖跡を巡ったところ、何もない原っぱだったこともあるそうです。
小田島先生が苦労されたのは人称代名詞。「僕」か「俺」かでドラマが決まってしまうとか。“エドワード” とかエリザベス同じ名前がいっぱい出てくるので固有名詞を出さすに人称代名詞にしちゃうとか・・で苦労したそうです。
岡本くんには言いづらい台詞は?という質問が。後半の戦いが始まるシーンからの台詞は稽古中も覚える気がしなかったって。どうせ死ぬじゃんって・・。それと女たちの呪いは聞いていられなかった、今も聞かないようにしている。リチャードに個人的な思いを入れないようにしているみたいです。
 お話の順番や言葉は正確ではありませんが、こんな感じかなーーー。観劇予定はずっと先ですが、早く観たくなりました。