ヒッキーのときの数十倍女性客が多いパルコ劇場にて。
原作:天童荒太、脚本:大森寿美男、演出:堤幸彦、音楽:辻陽
『「この人は誰に愛され、 誰を愛していたでしょう。どんなことで 感謝されたのでしょうか。」
人が亡くなった場所を巡り、その死を悼む男、坂築静人。彼はなぜ、あらゆる死者を悼む旅を続けるのか。』http://www.parco-play.com/web/play/itamuhito/introduction.html
堤監督らしく映像をふんだんに使っているのに、まるで朗読劇のようでした。自分に語りかけるモノローグだったり、ふたり、もしくは三人のダイアローグだったり・・。多くの人数が会話する場面はなかったです。
あなたを、心にしまう。
二幕の、静人(向井理)と倖世(小西真奈美)のある場面とラストシーンがとても美しかったです。
悼む儀式で『奇ッ怪 其ノ弍』を思い出し、ある場面で『身毒丸』を思い出し、ラストシーンで『海辺のカフカ』を思い出してしまった、ちょっと不純な私。
静人の母・伊藤蘭さん、小西真奈美さんがすばらしく、向井理くんも凛としていてよかったです。生きて死者を弔う者の強さを感じました。大きくて腕が長く手が大きいので、亡くなった方を悼む仕草がとても美しく舞台に映えました。まるで魂をすくいあげるような。
ピアノとチェロの美しい調べが、とても心に沁みました。悼む人にチェロがよく似合います。
原作を読んでいないので、読みたいな。
元気でいますか?今度いつ帰りますか?お金はありますか?妹が兄に向けたモノローグ・・あれ?聞き覚えが・・「♪案山子」でした(笑)
パルコでもらったフライヤー。来年4月〜の『レミング』には仁ちゃん!作・寺山修司。イキウメを観るきっかけとなった『抜け穴の会議室』は12月にDVD発売(ちょっとお高めの5800円)
ということは来年の春もラーメンズはないってことね・・ しょぼーーーーん(ー_ー)