ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

時間堂『テヘランでロリータを読む』★★★★ 

夜は北千住のミニシアター1010へ(もしかしたら北千住駅に下りたのはじめて?)
これも大変よかったです。戯曲も演出もキャストも全て素晴らしく楽しみました。時間堂は数多く観ているわけではありませんが(『廃墟』から)今日の演出はとても意外でした。とても動きがある演出。音楽は流れていないけれど、その動きにリズムがありました。重なり合うセリフもおもしろい。お稽古は11月から、黒澤さんはイランに取材に行かれたという・・そうした作品作りが嬉しいです。ポストパフォーマンストーク(*)も含め有意義な時間を過ごせました。
脚本:オノマリコ 演出:黒澤世莉 原作:アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』市川恵里訳『1995年。イラン。テヘラン。イラン・イスラム革命の後、国民は政府の監視のもと厳しい道徳や規制を強制されていた。パーティ。ハムとチーズのサンドイッチ。外でアイスクリームを食べること。恋をすること。手をつなぐこと。外国の本を読むこと。『ロリータ』を読むこと。木曜日の朝、彼女たちはやってくる。禁じられたナボコフを、ジェイムズを、オースティンを語るために。カーテンはしめられ、コーヒーが香りたつ。彼女たちはチャドルを脱ぐ。』http://jikando.com/nextstage/269-rlit2013.html
舞台は四方が客席で照明以外にセットはなし音楽もなし小道具は『ロリータ』の本のみ。女性たちがチャドルという頭巾状の上着を着ているだけ(前髪が出てはいけない。今はいいらしい)。読書会でチャドルを脱いだら・・・みんなとてもキレイな色で可愛い柄のデザインの洋服でした。イスラム共和国への反抗心だね。
その国に生まれ宗教にしばられ生活している大人びた女学生7人の木曜日の読書会にジェイン・オースティンの読書会を思い出していたら、セリフにオースティンが出てきた(笑) それにしても「先生」ったら、すごい作品を彼女たちの読書会に選んだのね(笑)
おもしろいなと思ったのは、その「先生」←そこにいないのにいるの。そして『ロリータ』に出て来る登場人物、ど変態のスイス人HH(ハンバート・ハンバート)が彼女たちに絡んでいること。HHは客演の原西忠佑さん(仙台の俳優さん)。客演といえば・・・渡邊亮さんの顔を見たら「神山清巳くんだ〜」と思ってしまいました。セペプルなのに。←役名が覚えにくいよね。
あと・・菅野貴夫さんの声、やっぱり好きだな。
(*)ポストパフォーマンストークは・・・司会が黒澤世莉さん。そして客演の原西忠佑さん(HH)と阿波屋鮎美さん(マーナー)、時間堂のヒザイミズキさん(マフシード)。Art Revival Connection TOHOKU(あるくと:ARC>T:http://arct.jp)代表の原西さんと東北の阿波屋さん(訛りトーク)がいらしたので震災後のお話が中心。とてもよいお話が聞けました。お客様にも東北からいらした方がいたんですよ。電車の時間があるからと途中で帰られましたが。あ、お菓子も出してくださいました。あ、劇団員の辻村優子さん(ナスリーン)のハッピーバースデーもしました!おめでとうございます。
 資料が嬉しい。 すごく面白かった『廃墟』(三好十郎の戯曲)のDVD購入。1000円という安さが嬉しい。 
 
 むかーーーーし、レコード会社の仕事をいただいていたころ、映画『ロリータ』のサントラのCDジャケットデザイン(国内盤)の仕事をしたことを思い出しました。キューブリックではなくエイドリアン・ライン監督のです。1999年のこと・・この欧文書体は海外からいただいて、他の仕事にも使ったわ(笑)