シアター風姿花伝へ。
空想組曲らしいファンタジーで切なくて優しくて愛しい作品でした。なぜ番外公演なんだろう・・。
「決して見えないものを、それでも見ようとする人々のおはなし」
『島に住む盲目の少女ほのか(青木志穏)。彼女は周囲によって語られる夢のような風景を信じて生きてきた。そこでは何もなくならない。誰も彼女を傷つけない。だがある日、一人の青年神谷ハイジ(和田琢磨)が島を訪れたことで、平穏だった幻想の王国に綻びが生じはじめる……』
出演は和田琢磨、鍛治本大樹(キャラメルボックス)、小玉久仁子(ホチキス)、青木志穏、大門伍朗の5人のみ。
なぜ「呪い」なのかな?「魔法」のほうが似合うと思った。それと・・ほのかが白い布で目隠ししていることに私は違和感。好きだけれど、気になることがいくつかあって、リピーター割引あればもう1回観たいと思っているところ。
美術と照明がとても美しかった。説明はいらないけれど、あの部屋にたくさん積まれた本が物語にもっと生きていてもいいのに、と思いました。空を飛ぶ本とリンクしている感じも、“全部日記”という感じもなかったから・・。
ハイジが迷い込んでしまった「幻想の王国」がもっとダークな迷宮だったらな・・と思ったりも。
『虚言の城の王子』も『深海のカンパネルラ』もめちゃめちゃよかったので、それとくらべちゃうと少し物足りなかったかも。
座長をつとめる和田琢磨くん、ただのイケメンではない。よかったです。