ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

National Theatre Live 2014 『リア王/King Lear』★★★★★ 

 TOHOシネマズ日本橋へ。E列。

監督:サム・メンデス 脚本:ピーター・モーガン
原作:ウィリアム・シェイクスピア 字幕監修:柏木しょうこ
出演:サイモン・ラッセル・ビール、スティーヴン・ボクサー、トム・ブルック ほか
 
 おもしろかったです。現代の衣裳なので、裏切り、殺し合いの前半はどっぷり任侠劇というか任侠映画のようでした。
全てを失う苦悩と狂気(老いと認知症*)に陥っていくリアを演じたサイモン・ラッセル・ビールが素晴らしかった。重厚で威圧感たっぷりの鋭い王が最後は幼い子どものようでした。イギリスのシェイクスピア俳優の存在は感動もの。サイモンの他の作品も観たいです。美しい言葉の字幕にも感動しました。
(*)「サム・メンデスは、リア王の心が混乱し、崩壊していく要因の一部として認知症という要素を加え、現代的なアプローチをしている」(パンフレットより)
幕間のインタビューでもその話があったので、傲慢だったリアが、国を譲った上の娘二人に追い出され哀れな父となる姿に「親の老後、親の介護」という問題と重なりました。
そばにいて助けてくれる人こそが本当の友達であり、信頼できる人なのだということ。狂わされた目、失った目になってくれる友。リアとグロスター、リアと末娘のコーディリアが再会する場面は涙が止まらず・・。(コーディリアがもう少し素直な女の子で、パパに優しい言葉をかけていればこんな悲劇にはならなかっただろうけれど)

 サイモン・ラッセル・ビール(Simon Russell Beale)の素顔はチャーミングな紳士でした。あたまを剃ったのは「サンタクロース」みたいに見えちゃうからって。


 nothing will come of nothing
 
 National Theatre Liveのパンフレット購入。今までの『フランケンシュタイン』『コリオレイナス』『ザ・オーディエンス』『リア王』、これからの『ハムレット』『オセロ』も載っていて2000円です。これは高いと思いませんでした。
 TOHOシネマズ日本橋といえば、揚げたて芋けんぴ