ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『【劇場版】 嘆きの王冠 〜ホロウ・クラウンThe Hollow Crown/ヘンリー四世 Part 1 Henry IV Part 1』★★★★★ 

監督:リチャード・エア 脚本:リチャード・エア
出演:ジェレミー・アイアンズトム・ヒドルストン、サイモン・ラッセル・ビールほか 尺:約120分
「放蕩息子から立派な王へと成長したヘンリー五世にフランスから挑戦が届く。ヘンリー五世は自身がフランス王位継承者であることを主張し、フランスへの遠征を決意するのだった。それは、簡単に勝てる戦いではなかった。過酷な戦地での時間はヘンリー五世の兵力を減退させ、対するフランス軍はヘンリー五世が率いる軍の何倍もの勢力もあり・・・。しかし、そんな逆境にも恐れることなく立ち向かうヘンリー五世は、かの有名なアジャンクールの戦いに自分の運命をかけて立ち向かう!」
https://www.hollowcrown.jp/henryiv1
ヘンリー四世 (ジェレミー・アイアンズ) ハル王子(トム・ヒドルストン) フォルスタッフ(サイモン・ラッセル・ビール) ホット・スパー(ジョー・アームストロング) ノーサンバランド伯(アラン・アームストロング) グロスター公ハンフリー(ウィル・アッテンボロー) ウスター公トマス・パーシー(デヴィッド・ハイマン) ネル女将(ジュリー・ウォルターズ) ポインズ(デヴィッド・ドーソン) バードルフ(トム・ジョージソン) ケイト・パーシー(ミシェル・ドッカリー) ピートー(イアン・カニンガム) オウェイン・グレンダワー(ロバート・パフ) マーチ伯エドモンド・モーティマー(ハリー・ロイド) モーティマー夫人(アレックス・クラットワーシー) ウェストモーランド伯(ジェームズ・ローレンソン)
上映後に翻訳家 松岡和子先生と河合祥一郎先生の30分のトークショーがあり、それもとっても面白かった!!すごくためになるし、復習になって嬉しい時間でした。蜷川さんとのお話(初めて二人が蜷川さんのお仕事を受けた時「ライバルじゃないのか?」って驚かれたそう。和子先生は「祥ちゃん」って呼んでいる、ライバルであり、師弟であり、友人でもあるご関係。
ベン・ウィショー演じるリチャード王がイエスキリストというより聖セバスチャンとして描かれていたこと。この映画の最初からそれが示されます(グリーンが矢で射られた彼の絵を描く)。聖セバスチャン(聖セバスティアヌス)=同性愛の象徴。リチャード二世がホモセクシャルだということは推測で、この映画は具体的にはそれを抑えているけれど、聖セバスチャンを描くことがルパート・グールドの考え。ラストはイエスキリストに重なる映像になっていた。
ヘンリー四世に出てくるフォルスタッフが陽気に描かれていないのもこの映画の特徴でした。なので、とても暗く冷たい映像になっている。そして、ヘンリー四世のハル以外の息子たち、特にジョン王子が出てくる演出が、後の物語に効いてくる。ただ、トム・ヒドルストンとサイモン・ラッセル・ビールのの明るさで救われている。
松岡和子先生の好きなキャラクターはリチャード二世、河合祥一郎先生の好きなキャラクターはヘンリー・パーシー _φ(・_・
ヘンリー・パーシーの妻が歌ったウェールズ語の歌が素晴らしいという話で、蜷川さん演出の「ヘンリー四世」で歌った土井ケイトちゃんのお話も出ました(当時は、土井睦月子ちゃん)。男たちの話の中で、この歌に女性の気持ちを描いたシェイクスピア