芸劇シアターウエストへ。C列(2列目)over60の文学がお好きそうなお客様が多かったわ。
軍医△文豪 妻△母 自由△規律 癇癪△ほほえみ 弁護△沈黙 嘘△本当 西洋化△封建制 http://www.nitosha.net/ougai/
作・演出:永井 愛 出演:金田明夫、水崎綾女、内田朝陽、佐藤祐基、高柳絢子、大方斐紗子、若松武史
2時間40分(休憩10分) 音楽リスト
怪談って、そっちね。あらすじ読んでいなかったので大逆事件の話(『美しきものの伝説』の少し前の明治の事件)だとか何も考えずに観ました。一幕後半からすごく引き込まれて安心して観られた。安心って言っていいのかわからないけれども。
12人が絞首刑になった大逆事件の裁判で、平出修(内田朝陽)から弁護側の相談を受け、親友の賀古鶴所(若松武史)から政府側の相談も受け、対立するの間を右往左往ときに逃げる森林太郎(鴎外:金田明夫)。妻しげ(水崎綾女)と母(大方斐紗子)のバトルも楽しかった。私はしげさんに同意。
この前BSプレミアム『孫のナマエ〜鴎外パッパの命名騒動7日間〜』で見たパッパも人間味あふれる文豪でしたが、『鴎外の怪談』でいくつもの対立するものの間を右往左往する金田明夫さんのパッパも人間味あふれる人物でした。駆け足の時代に生きた人物にぴったり。
佐藤祐基くんは『トロイラスとクレシダ』以来、昔からよく知っている内田朝陽くんは舞台ではじめて観ましたが、とってもよかったです。まっすぐな感じがぴったり。