ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

昨日の朝日夕刊 

 彩の国さいたま芸術劇場の企画の第29弾「ジュリアス・シーザー」が7日開幕。『キャシアスとブルータスの間には、強い絆がある。「冒頭の二言で、それまでの年月も含めてお客さんに感じさせなくてはいけない。ここの芝居は、大事だなと思っています」一方で、この友情は複雑だ。ある時は相手の言葉に従い、ある時は反対する。そして2人とも判断を誤る。「みんなそれぞれ、ちょっと欠けているんでしょうね。そこから悲劇も生まれる。シェークスピアの魅力はそこかな」と言う。キャシアス役の吉田とは「シンベリン」で共演した際、教えられることが多かったという。「言葉と感情がつながっていて、変幻自在に舞台の上を動ける人。僕は何もない空間をどう動こうか、足がすくむんだけど……。また、色々と教わりたい」と話す。』
『蜷川は、この作品を「幻の中心」を巡るドラマとして演出したいと語る。「シーザーが権力をふるう実際の場面はなく、中ほどで暗殺されてしまう。民衆や政治家は、自分たちが作った『シーザー』という過大なヒーローのイメージをあがめ、その暗殺を悲しみ、喜ぶ。実体は見えない」その幻の周囲で「次の中心」になろうとする主人公たちの「対立や構造を明晰に見せたい」という。「難しいのは、ほとんどがセリフ劇だということ。セットの階段上の位置や角度から、分かるようにしたい」』(増田愛子さん)
 永井愛「鴎外の怪談」『2年前、生誕150年を機に鴎外に興味を持ったという永井。1910年、明治天皇暗殺を企てたとして幸徳秋水らが検挙され、12人が死刑となった大逆事件の裁判で、鴎外が弁護側、政府側双方から意見を聞かれる立場にあったとする研究成果などを元に、脚本を書いた。永井は「鴎外のハートは分からない。普通の人間だったら耐えられないと思う」。居宅の一間を舞台に設定。入れ代わり立ち代わり訪れる弁護士や、時の権力者側に立つ友人との間で、右往左往する鴎外を描いた。』家庭人としても、母の峰と妻しげの不和に悩まされ、軍医や文豪としての威厳や余裕とはかけ離れた鴎外を、金田明夫が演じる。永井は「『困る』のを上手に出来そうな人。軽妙だけど哀愁がある。とても説得力があると思って……」。』(増田愛子さん)
 「四人廻しの会 語りにすごみ、堂々三三」『順番に主任をつとめるこの会の、今回の主任は柳家三三。最年少で真打ち昇進も最も遅いが、二つ目時代からすでに「老成」と評されるほどの端正な芸だった。この夜も「藁人形」で堂々たる高座を見せた。 遊郭の女に虎の子の大金をだまし取られた願人坊主が、女を呪い殺そうと藁人形を油で煮る。サゲはたわいないが、女の憎々しさ、坊主が額から血を流しながら時雨に打たれる場面のすごみなど、さすがの語り口だった。この顔ぶれ、内容で前売り券が2千円は安い。』(篠崎弘さん)