ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

イキウメ別館カタルシツ『語る室』3回目★★★★★ 

「ラスト・カタルシツ『語る室』「私たちが過去に想いを馳せるように未来が私たちの今を想像している」こんなに優しい気持ちで劇場を後に出来るSFはそうそうないよね。ピアノのメロディーが優しい。ふたり?の大輔が繋がったとき(*)から転がるように集まりだす記憶の物語。ガルシアに届いた過去の記憶(*)。」と帰りにtweet
正確には「記憶」ではないんですけれどね。うまく言えません。神隠し。美術の木と枝の離れた空間はそういうこと?
  
(撮影:田中亜紀さん)(*)この後、たまたまそこにあった車がエンジンつけっぱなしだったので、父親が亡くなり実家に戻るヒッチハイカーの益子大輔を乗せることになる、消えた園児(大輔)の母・二階堂美和子。車内での会話から観客である私たちは、このふたりの関係に気づきハッとします。ただ・・年齢の辻褄が合わないので二人は気づかない。このシーンから、この『語る室』がどういうお話なのかハッキリわかり、怖さが薄れ、そこから私も謎解きの答えがわかっていくというか「神経衰弱」のトランプを開いていくような(ちょっと違うけれど)人間関係を線で繋いでいった感じでした。
(*)最後の場面、2005年9月22日、2022年の未来から来たガルシア和夫が益子兄妹からすったお財布の中で見つけた古い日付の免許証。
 
「私たちが過去に想いを馳せるように未来が私たちの今を想像している」フリーの霊媒師さんが言ったこの言葉は、これからも私の心に残ると思います。とってもすてき。
 
 
「カタルシツの新作『語る室』が開幕中!」チケットぴあ http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201509290005
「今回は前川の新作SFミステリー。舞台は空き地なのか、公園なのか、交番前の広場で、バーベキューが行われているところから始まる。集まっているのは、とある事件に巻き込まれた人たちだ。5年前のある日、幼稚園バスの運転手と一人の園児が突如姿を消してしまい、いまだに行方がわからない。消えた園児の母(中嶋朋子)、その弟の警官(安井順平)、バス運転手の兄(盛隆二)がそれぞれの思いを胸に、バーベキューを囲んでいる。そこに登場する霊媒師(板垣雄亮)、未来から来たと話す男(大窪人衛)、父を亡くした兄と妹(浜田信也・木下あかり)たち。彼らを廻る人間関係や、非日常的な出来事が語られていくことで、事件の全貌が現れる。 」
「全編を通じ、登場人物たちは傍白を多用し、その分、物語の時間は圧縮され、膨大な情報量が表現されていく。観ているこちらの想像力で参加していく分、点でしかなかったものが徐々につながり、線となる。観客の想像力で事件の全貌が紡ぎ出されていく。物語の世界に参加していくと、日常の隣には異界が口を開けて待っており、静かな恐怖がそこにある、ということがわかる。と同時に、そこには「ただ生きていくこと」への喜びと愛しさを見つけることが出来る。」
「「語り物」に着目した作劇と、それを縦横無尽に体現していく俳優たち。熟練と瑞々しさが同居し、過不足のない絶妙なバランスでつくられた、果実のような本作。演劇の醍醐味にあふれた「秋の舞台」である。」
  
ほんとだ〜「秋の舞台」という感じでした。