11月の名著は、J.P.サルトル(サトルじゃないよ)の『実存主義とは何か』です。この番組は、わかりやすくて(難しいけれど)嬉しい。あと3回見るのが楽しみです。
第1回 実存は本質に先立つ「第二次世界大戦という未曾有の経験によって、既存の価値観が大きくゆらいでいたヨーロッパ。人々は、たよるべきよすがを失い「根源的な不安」に直面していた。意味や必然性を剥ぎ取られ不条理にさらされたとき、人は一体どう生きていったらよいのか? サルトルは、その「根源的な不安」に向き合い乗り越えるために、「実存主義」という新たな思想を立ち上げた。「人間の本質はあらかじめ決められておらず、実存(現実に存在すること)が先行した存在である。だからこそ、人間は自ら世界を意味づけ行為を選び取り、自分自身で意味を生み出さなければならない」と高らかに宣言した講演「実存主義とは何か」は、その後世界中で著作として出版され、戦後を代表する思想として広まっていた。その第一回は、「実存主義とは何か」が生み出された背景やサルトルの人となり、デビュー小説「嘔吐」も合せて紹介しながら、現代にも通じる「根源的な不安」への向きあい方を読み解いていく。」http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/48_jitsuzon/index.html#box02
サルトルなんて難しそうだけど、ミステリー仕立ての小説『嘔吐』だったら私にも読めるかもしれないわ。