昨夜の『お勢登場』は大正時代。『陥没』は昭和三部作のラスト。2009年の『東京月光魔曲』は昭和4年=世界大恐慌の年のお話(これは観ていない)。2010年の『黴菌』は昭和20年代=敗戦の年のお話で、今回は東京オリンピックの二年前の昭和37年の、新宿のはずれに建設された施設でのお話(プレオープン)。
今日はA列上手。目の前でテレビが・・。上演時間3時間20分。1時間50分の一幕があっという間でした。
「シアターコクーンにてKERAさんの『陥没』観劇。面白かった!コメディタッチでくると思っていなかったのでびっくり、そしてずっと笑ってた。瀬戸康史くんがたまらなくうまい。最初のカーテンコールはまだ清晴だったのも可愛いかった。
あの〜昭和33年東京タワー公開初日のことが気になります。
昭和三部作『陥没』。上田大樹さんの今回のプロジェクションマッピングも大好き!(アトラクションのようでした!)ワクワクする物語の始まり。サイドに新幹線が走ったのよ!最前列だったけれど、舞台が低くてとても観やすかったけれど、最初その真横を走る新幹線に気づかなかった。東芝に勤めていた天国の父のことを思い出したりも。」
と帰りに感想tweet。昨年10月の『遠野物語』の青年も良かったけれど、なんか新たな瀬戸くんが見られたわ。もちろんキャストの皆さん、良かったです〜。
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_kera3/
「約50年前の日本を、空前の高揚感で包んだ東京オリンピック。それは、わずかな年月で敗戦から復活を遂げたこの国が、輝かしい成果を世界に示す晴れの舞台だった。メインであるスポーツ競技とは別のところで、道路の拡張と舗装、区画整理、さまざまな施設やビルの建設、新幹線の走行など、真新しく、立派になっていく街の様子を、当時の人々の大半は誇らしい想いで眺め、興奮したはずだ。それを機に一攫千金を目論んだ人も、実際に豊かになった人も少なくない。さまざまな向上心、野心、情熱、欲望が、工事の音ともにこの街に渦巻いただろう。だが一方で、その時代、その場所に居合わせながら、なぜか時流に乗り遅れた人々もいた。この作品は、それでも捨て切れないオリンピックとの因縁に翻弄される人々の群像劇である。」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術:BOKETA 照明:関口裕二 音響:水越佳一 映像:上田大樹
衣裳:宮本宣子 ヘアメイク:宮内宏明 演出助手:山田美紀 舞台監督:福澤諭志
出演:井上芳雄、小池栄子、瀬戸康史、松岡茉優、山西惇、犬山イヌコ、山内圭哉、近藤公園、趣里、緒川たまき、山崎一、高橋惠子、生瀬勝久
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_kera3.html