ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

日経新聞劇評 

日経新聞梅田芸術劇場制作『黒蜥蜴』言葉こそ劇の主役」(内田洋一さん)https://www.nikkei.com/article/DGKKZO25979660S8A120C1BE0P00/
「動き回るドアで雑踏を表し、半透明のパネルで成就しない愛の形を象徴する。言葉の化身のようなダンサーが身ぶりで人を操る。音楽、舞踊、映像を総合化して、言葉の演劇に肉薄する演出。惜しむらくは明智に見立てた椅子を黒蜥蜴が愛撫する名場面が力弱い。愛の官能性をひきだすルヴォーの才腕が大劇場で全開する日を待ちたい。」「海上に残酷な美の城を築く黒蜥蜴はもとより至難の役、セリフが卑近な感情を宿したとたん光を失う。かつて難しい書簡劇をこなした中谷は、今回もセリフに画然とした強さが出る。黒々とした衣装(前田文子)のシルエットも雄弁だ。俗世をあざ笑う冷酷さを増幅させたいが、舞台女優としての伸び代は大きい。」「音楽(江草啓太)とセリフのすりあわせは精度を上げたいものの、鉄骨の装置(伊藤雅子)、暗い色調の照明(西川園代)などスタッフワークが出色。華やかさが際立つ井上芳雄が舞台を支え、たかお鷹、成河ともどもセリフが明晰だ。それにしても、観念と現実の相克を究極のプラトニックラブに映しだすこの劇、三島の残した永遠の問題作だろう。28日まで、日生劇場。」