ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

ミュージカル『NINE』★★★★★

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TBS赤坂ACTシアターにてミュージカル『ナイン』観劇。友だちと一緒。G列センターブロックにて。なんとE列が最前列だったので3列目でした。近いっ!

★ネタバレしているので真っさらで観たい人は読まないでね。


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藤田俊太郎演出 ミュージカル「NINE」素晴らしかった!

いつしか映画の撮影シーンになる演出に盆が効いてる。それはチネチッタだった!まるで映画のセットが組まれていく途中のような美術の中、カメラを構えたカメラクルーたちが俳優たちを撮影しています! (チネチッタフェリーニがたくさんの映画を撮った撮影所です)

盆が回り、そこはヴェネツィア張りぼてヴェネツィアに。妻のルイザとお忍びだった、はずが…。
俊太郎くんが仕掛ける多くの演出も流れるようにテンポよく、現実と虚構の世界も違和感なく交錯。フェリーニ映画へのオマージュを盛り込みつつ、でもとっても新しい!映像の演出も楽しく、俊太郎くんの引き出しの多さに感動。

(今までの俊太郎くんの、モニターを使った映像演出と違い、舞台全面上からかかる大きく薄い幕に映画のように映す演出 ↓)

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それを体現してくれた魅力的なキャスト陣。
悩める映画監督の愛すべき伊達男感たっぷりの城田優グイド・コンティーニ!城田グイドはダニエル・デイ=ルイスよりマストロヤンニ寄りのグイドかな~母性本能くすぐられちゃうし優くんは色気と清潔感が同居してると思った。

 

『NINE』のタイトルの意味は「私たちが母親の胎内にいた“9か月”という時間にも由来している」らしい。
多くの女性といながらも孤独だった彼の中にいつづけた9歳の彼(今日は福長里恩くん、歌上手いっ)そしてママとのラスト好き。
次のステージへの訣別を想像。


プロデューサー役の前田美波里さんのとあるシーンは圧巻!いちばん盛り上がる幸せなシーン。
私は土井ケイトちゃんのカルラに涙してしまう…。
グイドは女性一人ひとりには彼なりに誠実だった(だってイタリアの伊達男だもの)と思うけれど、それをあれ★されちゃあねぇ😗

 

劇中劇としてグイドが即興で撮りはじめた「カサノヴァ★」でカサノヴァを演じるグイドが少しコミカルな感じなのは滑稽さを表しているのかしら。タンゴシーンはセクシーかつ楽しい。

 

以前「劇場の帰り道に、観客の皆さんを“腹立つのにグイドに抱かれたい”とエロティックな気分にさせることができたら成功」と言っていた城田優くん。大成功ですよ。女性たちが皆去ったから今はフリーよね、グイド。って。そして同じことが繰り返される、多分😏。彼を一人占めしちゃダメなんで。日本人でいうと三國連太郎さん💕

 

現在の「グイドの分身でありシネマ・クルーでもあるDAZZLE」のパフォーマンスも作品を膨らませていた。かっこよかった。 というか、藤田俊太郎版のNINE かっこいいよ!余韻を持ち帰らせるような切ないラストもいい。

あと今回の衣裳、とても素敵、大好き❤

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宝塚とかミュージカルのファンの人には怒られるかもしれないけれど、毎回物語の流れを切るように歌い終わりに起こる拍手が私は苦手。俊太郎くんの演出は流れを止めないように(拍手のタイミングを作らない)しているところが多いのも好き。もちろん盛り上がるところはしっかり盛り上げる。メリハリがある。

 

(★カサノヴァ 実際に生存した人物Giacomo Casanova。カサノヴァは誘惑する全ての女性に恋してしまったのです。「恋こそこの世でもっとも素晴らしい」こんな哲学を実践したカサノヴァは、胸が高まるほど魅力的な歓楽の都ヴェネツィアでしか生まれなかった人物なのかもしれません。http://accademia-italiana.jp/column/2014/04/000053.html

 

「斬新な場面展開の美しさとフェリーニ監督の作品を敬愛しつつ映画よりわかりやすくグイドの再生を表現してくれた藤田さん演出すごい✨」って友だち。すごく嬉しい感想😊

 

https://www.umegei.com/nine2020/#intro

グイド : 城田 優

ルイザ : 咲妃みゆ
クラウディア : すみれ
カルラ : 土井ケイト
サラギーナ : 屋比久知奈
ネクロフォラス : エリアンナ
スパのマリア : 原田 薫
母 : 春野寿美礼
ラ・フルール : 前田美波里

DAZZLE(長谷川達也 宮川一彦 金田健宏 荒井信治 飯塚浩一郎 南雲篤史 渡邉勇樹 高田秀文 三宅一輝)
彩花まり 遠藤瑠美子 栗山絵美 Sarry 則松亜海 原田真絢 平井琴望 松田未莉亜
リトル・グイド (トリプルキャスト): 大前優樹 熊谷俊輝 福長里恩(今日)


脚本 : アーサー・コピット
作詞・作曲 : モーリー・イェストン
演出 : 藤田俊太郎

翻訳:小田島則子 訳詞:高橋亜子 音楽監督:島 健
振付:新海絵理子 DAZZLE 音楽監督補・ヴォーカルデザイン:福井小百合
美術:松井るみ 照明:沢田祐二 音響:大野美由紀 映像:横山 翼 衣裳:前田文子 ヘアメイク:宮内宏明 稽古ピアノ:中野裕子 大隅一菜
演出助手:元吉庸泰 舞台監督:倉科史典 技術監督:小林清隆

企画・制作 : 梅田芸術劇場 東京公演主催 : TBS/梅田芸術劇場

 

https://twitter.com/u_and_you/status/1326902016770265089?s=21

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Photo by エリアンナちゃん(優くんのTweetより)キャーーー😍



帰るとき、たまたまいた俊太郎くんに感想を言えて良かったーー。

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そしてアフターNINE、友だちと感想をおしゃべりする時間も楽しかった。それは次のページで。