幕開で偶然友だちと会って、しかも同じ列だった。お互い後から追加した公演で今日がいちばん良い席… E列センターブロックでした。やっぱりセンターがいいなぁと実感。
2回目の『終わりよければすべてよし』観劇。今日はすごく良かったー!前回観た16日と比べてテンポが良くなっていたし、目線とかタイミングとか、間とか、素晴らしくなっていた。キャストの息があっていてすごく生き生きしていて楽しそうだから私も楽しかった〜。座席の位置もあるかもしれないけれどね。全員が思いきり楽しんで演じているのがわかる。
藤原竜也バートラムのクズっぷりも上がってたわ〜(さすがカイジ)。なにより横田栄司パローレスの生命力🤣もすごい。横ちんさんの太鼓とエアー太鼓の叩き方最高だわ。犬猿の仲だった正名僕蔵ラフュー卿との関係も楽しい。宮本裕子さんのルシヨン伯爵夫人の気品にうっとり(あんなに愛していた息子よりヘレンに肩入れする母という設定は珍しい)。廣田高志さんの貴族(ヘレンに求愛できるってことは独身?)と通訳も楽しい。廣田さんのこの役を見ることが出来て良かったと心から思う。そしてデュメイン兄弟(河内大和・溝端淳平)もパワーアップしていた〜。このふたりの目線が好き!
ヘレン…石原さとみちゃんはショートカットだけでなくメイクをかなりナチュラルにすることで聡明さを全面に出して可愛く見えないなようにしたのかな〜だからこそラストの白いドレスでの登場する美しさが際立っていた。美しいラストシーンは聖母マリアのようでもあった(妊娠についても・・バートラムとしては他の女性だと思っていたわけだし)
でも『終わりよければすべてよし』という本じたい私は好きになれないのは、例えば本通りなんだけど、バートラムの家臣でこちらもクズ男のパローレスを懲らしめる場面はイジメのように見えてちょっと辛い。それでも足枷をつけられても生きていく生きるぞというパローレスが大
好きだ。
蜷川幸雄の遺産 彩の国シェイクスピア・シリーズ完結(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1515R0V10C21A5000000/
『終わりよければすべてよし』の前座さいたまアーツシアター・ライヴ『ヘンリー八世』で音楽を担当・生演奏をしていたサミエルのライブ(自作の楽器で)がめちゃめちゃ素敵でした。綺麗な音に浄化されました。
そんなわけで都々逸作る時間がなーい。