早退して与野本町へ。
与野本町の改札で友だちと会って軽食とって、私たちのホーム・さい芸へ。
初日の感想は… 本がネクストの最終公演っぽくないな〜めちゃ実験的な公演をここ(ラスト公演)でやるのか…と。書き下ろしは岩松さんの『薄い桃色のかたまり』(ゴールド・シアター)だけで、ネクストとしてはこれまで古典ばかりだったから、とても新しいけれど。それも彼らの旅立ちの狙いなのかな。蜷川さーん。
他の舞台に出ていた組(フェイクピアとマタハリが終わった彼ら)の出番が後半に集中していたり、一人ひとりは上手いし良いのに、ちょっとパラパラ感。全員で稽古する時間少なかったなかなぁ。まさか会話の流れのない演出?
終わり方も…(これはわざとでしょうけれど、客席の誰もが終わりがわからなかった)。なんか色々もったいない。美術も空間も俳優も生かせていないような…あの小屋も🛖。
その逆も言えるな〜 俳優がまだ本に追いつけていない。
あんなんじゃないネクストの皆は!!
始まったばかりなので、どんどん進化していってほしいというのが正直な感想。
でも、私の感性のせいかもです。
ある場面はリチャードを彷彿して美しかったけれど…。内田健司くんも良いし(相変わらず声も良い)
今日は髙橋英希くんがすごく良かったな。役も良いな。あの役もっとメインに押し出していいのでは…と独り言つ深夜。
『雨花のけもの』は権力/社会構造の歪さを出発点に捉えた作品だと脚本の細川洋平さん。
「支配者と被支配者が登場する。被支配者が実は支配されたい願望を持っている時、支配されることは不幸か。支配者は上位にいるのか。」と徳永京子さん。当日パンフレットより。
獣と「のけもの」も掛けているのかな?とてもアイロニカルな作品です。本番を重ねて、もっとおもしろくなるよね、きっと。
作: 細川洋平
演出: 岩松了
出演: さいたまネクスト・シアター(周本絵梨香、 鈴木彰紀、 竪山隼太、 手打隆盛、 松田慎也、茂手木桜子、 内田健司、 中西晶、續木淳平、阿部輝、 佐藤蛍、鈴木真之介、髙橋英希 / 堀源起・声の出演)
あらすじ「唐木井折は、社会になじめない若者たちをペットとして富裕層に売りさばいている。ある日、唐木は望月からの依頼でペット候補を品定めする「パドック」を主催する。二人のほかに、中島と高丘が招待されていた。唐木の手元に残っているのは“こがねい”と“まちだ”の2人の若者。しかし、望月の書いた「レシピ(台本)」では、唐木のペットである“さすけす”と中島のペットである“るしあ”が配役されていた。パドックが始まり、望月のレシピを演じるさすけすとるしあ。クライマックスの場面でさすけすの様子が明らかにおかしくなる。唐木は望月を気にして動揺するなか、パドックが中断される。さすけすに起きた異変は、ペットを飼う富豪たちと飼われるペットたちに影響を及ぼし、それぞれの思いが交錯していく……。」
ネクスト・シアターの集大成、最終公演「雨花のけもの」開幕 「さいたまネクスト・シアターは、2009年に若手俳優育成のために創設された団体。彼らの集大成となる「雨花のけもの」は、作劇をほろびての 細川洋平、演出を 岩松了が手がける作品だ。唐木井折は、社会になじめない若者たちをペットとして富裕層に売りさばいている。ある日、唐木はペット候補を品定めする“パドック”を開催するが、パドックの最中に異変が起こり……。」(ステージ・ナタリーさん)https://natalie.mu/stage/news/439700
あ〜リーディングで終わってしまった「蜷の綿 -Nina's Cotton- 」も観たいよ〜!集大成ならば、ね!
でも彼らはぜったい進化する!がんばれラスト・ネクスト・シアター!
https://twitter.com/pr_theatrical/status/1422515951291953153?s=21
でも、亮ちゃんに会えた。幸せな夜でした。蜷川さんのおかげ!