久しぶりのBunkamura、オーチャードホールは2年前のマシュー・ボーンの『白鳥の湖~スワン・レイク~』ぶり。シアターコクーンは昨年『十二人の怒れる男』を観たな〜と思い出したら、今日と同じ堤真一さんが出ていて音楽もかみむら周平さんでした!
ジョナサン・マンビィ演出『ウェンディ&ピーターパン』すごく楽しかった!ナナがいない。トムって… と最初なったけれど、どっぷり引き込まれた!
ちょっぴりビターな、新しいピーターパンでした。というかウェンディの冒険という感じ。
想像を遥かに超えた豪華な演出!あまりにも綺麗で何度も涙が…
すごい飛んでるし!ロンドンの街の上を飛んでるし!
まずピーターとウェンディとジョンとマイケルがネバーランドへ飛んでいく場面のアトラクション感に涙が。フック船長を乗せた海賊船登場からの場面が凄すぎて泣く… 星空に泣く…
場面転換をピーターのシャドウ(たくさんいる)がする演出にも感動。小ちゃなティンクの表現も新鮮だしリアル感あった。マイクを通した声に少し違和感を感じた以外、全部好きでした!
オーチャードホール、23列目のセンター(通路沿い)は観やすかったけれど、すごく遠いー。38列あるからそこまで後ろではないし、あの迫力ある映像(ユニバーサルスタジオのアトラクションみたいな!)や星空は前すぎない方がいいと思うけれど、遠かった。後ろ空席多かったし…シアターコクーンやプレイハウスくらいの箱がいいよねー。
ウェンディ黒木華ちゃんはこれまでのどの舞台を観ても素晴らしかったけれど、やっぱり今回も素晴らしかった。ママの石田ひかりちゃんと声の波長が似ていて母娘にぴったり。
海賊船から海へ飛び降りたからかあの豪華なドレスが次のシーンでワカメのようになっていた。可愛かったけれど😆
ピーターパン中島裕翔くん、身体能力が素晴らしくリズム感が良いのはさすがジャニーズ!華がある!(Hey! Say! JUMPはわかりません💦)
ドラマだと大人しく静のイメージがあったけれど、表情豊かで笑顔も美しくハーモニカも素敵でした。
ラストのピーターがとても切ない😭
と感想Tweet。
堤真一さんはもうバッチリ👌ダンディなミスターとピーターパンのこと大好きなんだろうフック船長🪝でした。フックを慕うスミー(玉置孝臣さん)がいじらしかったな。
とにかく、ウェンディとピーターはじめ、いちばん有名なディズニーの『ピーターパン』と全く違うものでした。
ラストのピーターの演出に驚いたけれど、やっぱりそのときの中島裕翔くんの表情がとても寂しく、とても良かった。
「物語の舞台は1908年のロンドン。ダーリング家の子供部屋で、ウェンディ(黒木華)、ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体の弱いトム(下川恭平)は楽しく遊び、両親ミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、石田ひかり)が見守り、家族が揃った姿は幸せそのものだ。しかしトムが高熱を出す。医者の診立てはよくなく、皆が寝静まった頃、子供部屋の窓からピーター(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく。それから1年後、ダーリング家はバラバラになっていた。そんなある日の夜、子供部屋にピーターパンが現れる。驚くウェンディ。ジョンとマイケルを叩き起こし、トムを探すためにネバーランドへと旅立つことにしてーー。」
末っ子のトムはエラ・ヒクソンの本のオリジナルキャラクターとのこと。このトムがウェンディたちがネバーランドに行く理由になっていました。
WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』
作:エラ・ヒクソン(J.M.バリー原作より翻案)
翻訳:目黒条 演出:ジョナサン・マンビィ
美術・衣裳デザイン:コリン・リッチモンド
スタッフ 音楽:かみむら周平 照明:勝柴次朗 音響デザイナー:井上正弘 映像:上田大樹 振付:黒田育世 ヘアメイク:佐藤裕子 アクション指導:諸鍛冶裕太 エアリアル指導:若井田久美子(AADP) 衣裳スーパーバイザー:中野かおる 通訳(演出家):時田曜子 美術助手:原田愛 演出助手:加藤由紀子 舞台監督:南部丈
出演:黒木華、中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜、新名基浩、田中穂先、中西南央、下川恭平、本折最強さとし、井上尚、坂本慶介、保土田寛、宮河愛一郎、原田みのる、乾直樹、近藤彩香、浜田純平、渡辺はるか、玉置孝匡、石田ひかり、堤真一
大好きなかみむら周平さんのTweetより「オーケストラ、素晴らしい演奏家の皆さんによる音色です。」指揮:上垣聡 Fl(Picc):高桑英世 Ob:庄司さとし Cla:中ヒデヒト Horn:信末碩才 Trp1:柴山貴生 Trp2:具志堅創 Trb:半田信英 Str:室屋光一郎ストリングス
「2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが初演し、日本では初めて上演される本作は、『ピーターパン』の小説版(作:ジェームス・マシュー・バリー)を、ロンドンで注目の若手作家・演出家のエラ・ヒクソンがウェンディの視点から翻案した作品。」
小さい頃から親しんだディズニーのピーターパンが離れないけれど「ウェンディ&ピーターパン」のキャラクターはジェームス・M・バリー原作小説に近いのかな(スミーは違う。)。中島くんはラストに寂しそうな顔をしたけれど小説のピーターはもっと毅然として大人になるのを拒否してる。
ピーターが中島裕翔くんで良かった。ウェンディも黒木華ちゃんで良かった。