ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、亀田佳明、成河、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠。B'z,BrandonBoyd&Incubus,JasonMraz,Eddie Redmayne,Timothée Chalamet

『ピローマンThe Pillowman』初日★★★★★

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ピローマンThe Pillowman』初日観劇。次は18日の予定でしたが、プレビューを観て我慢できず安いバルコニーのセンター寄り席を購入!迷っている皆さま、バルコニーも良いですよ。LBとRB両側からをおすすめしたいけれど、一回だけの方にはRB推奨です。

バルコニー席は上からなのでセンターステージの美術の構造(なぜ、この美術にしたのかがわかったような)や場面で変わる床の照明の美しさも堪能しました。全方位から観たくなる舞台です。

ピローマン」ってホントによくできた戯曲だなぁとマクドナーさんの筆にうっとり。小川さんの翻訳と演出で俳優たちが演劇にして観せてくれたからだけど。

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(と、ここまで👆昨夜ポスト)初日なので以下サラッと書きます。

ピローマン The Pillowman』プレビュー初日★★★★★ 

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何から書こう〜。ストーリーは新作ではなく(2003年発表)、小川絵梨子さん翻訳の戯曲も「悲劇喜劇」に載っているのでネタバレも何もないけれど… 真っ新で観たい方はこの先読まないでね。

ネタバレしかないから。笑

時間の経過としては数時間の話なのに情報量が多いんです!33歳のマーティン・マクドナーアイルランド以外を舞台にしたのはこの作品が初めてだったらしい。フランス、リトアニア、イラン、韓国、香港、アルゼンチン、トルコ、イタリアなどでも上演されているというからみんな大好き『ピローマン』私もこれまでに観たマクドナー作品で一番好き!

STORY「作家のカトゥリアン(成河)はある日、「ある事件」の容疑者として警察に連行されるが、彼にはまったく身に覚えがない。二人の刑事トゥポルスキ(斉藤直樹)とアリエル(松田慎也)は、その事件の内容とカトゥリアンが書いた作品の内容が酷似していることから、カトゥリアンの犯行を疑っていた。刑事たちはカトゥリアンの愛する兄ミハエル(木村 了)も密かに隣の取調室に連行しており、兄を人質にしてカトゥリアンに自白を迫る。カトゥリアンが無罪を主張する中、ミハエルが犯行を自白してしまう。自白の強要だと疑うカトゥリアンは兄に真相を問いただすが、それはやがて兄弟の凄惨な過去を明らかにしていく......。」

舞台は全体主義的な架空の国。拷問も問題にならないような政治体制の中、警察署で作家が尋問されるところから始まる。
【美術について】軸となるのは一段高くなっている「現在進行形の世界(取調室)」。上手と下手に市松模様の床の部屋(一段低い)に「カトゥリアンの過去」と「カトゥリアンの物語」の世界。川岸(彼岸)で分かれているような美術、子供部屋にあるようなものが乱雑に置かれている美術がとてもいい。

【美術について追記】「カトゥリアンの過去」はミハエルがいた部屋なんですが、そこにつづく川岸には虐待に使用されたであろう道具ばかり置かれている。

3つの世界がある。

カトゥリアンが作る短いお話は子どもが悲惨な目に遭うグロテスクな物語だけれど、グリム童話アンデルセン童話も日本の昔話も実は怖いですよね。

我が子を虐待をする物語(一幕は現実の過去で、二幕はカトゥリアンの物語の中で)を再現する大滝寛さんと那須佐代子さんがどこか60年代のットコム形式のホームドラマのパパママみたいなイメージなのも「作りもの」っぽくてお話は残酷だけどコメディのような効果があったと思う。
「リンゴの小人」
「三つのさらし台の物語」
「川のある町の物語」(グリム童話ハーメルンの笛吹き男」の前日譚)
「作家とその兄弟」(カトゥリアンの唯一の自伝的物語)
ピローマン」(兄ミハエルが大好きな物語)
緑のコブタ」
小さなキリスト」
地下室の顔」と「シェイクスピアの部屋」はあらすじだけ。

📖 トゥポルスキ刑事とアリエル刑事も物語を話します。句読点が2つも入っていてダサいタイトルなのはトゥポルスキの物語。

✨刑事に、ミハエルに、自分が書いた物語を話して聞かせるときのカトゥリアンの嬉しそうな顔ったら!瞳がキラキラ✨です。理不尽な誘導尋問されたり、拷問されて悲惨な顔をしていても「自分が書いた物語」になるとパッと顔を輝かせる。刑事が物語にミリ単位でも「ひねりが効いていること」に理解を示すと逃さず顔を緩ませ笑みがこぼれるカトゥリアン。成河カトゥリアン、凄いったら!!
成河くん演じるカトゥリアンが3パターン。取調室にいる容疑者カトゥリアン、過去を語るミハエルの兄カトゥリアン。 (市松模様の部屋で)ストーリーテラーとして俯瞰で物語を語りかけるカトゥリアンという演出が面白い!!!
ちょっと待って!!
私もいちばん好きな劇中で語られる「ピローマン」そして、この『ピローマン』という作品のラスト。

もしかしてミハエルは存在したのか?カトゥリアンは逮捕されたのか?これもまた彼の物語なの?と今頭の中がぐるぐる。

だったらまさにブラックコメディなんだけど、虐待で笑えませんよ日本人のほとんどは。ブラックが過ぎますよマクドナーさん!

今って、一見平和だけど裏で発散しきれない鬱憤が溜まっていっていて、そういうものを引きずり出すことに、マクドナーは価値を感じているのかもしれません。物語を人と分かち合うことに何の意味があるのか…それを徹底的に考えている人なんだと思います。僕の役は、カトゥリアンの書いた物語を読み上げるストーリーテラー的役割もあるんですが、そこが複雑な入れ子構造になっていて。観ている人も巻き込んで裏切ったり裏切られたり。面白いです」と成河くんがananで話していたように、すごい複雑なのーーー。おもしろいのーー。

カトゥリアン(成河)
ミハエル(木村 了)
トゥポルスキ刑事(斉藤直樹)
アリエル刑事(松田慎也)
父・養父(大滝 寛)
母・養母(那須佐代子)
聾唖の少女(石井 輝)

作:マーティン・マクドナー 翻訳・演出: 小川絵梨子
美術:小倉奈穂 照明:松本大介 音響:加藤 温 衣裳:前田文子 ヘアメイク:高村マドカ 演出助手:渡邊千穂 舞台監督:下柳田龍太郎

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ジャン・ルノワール監督の「映画を作る事によって、私は多くの幻滅や失望を味わった。しかし、映画を作る事の歓びに比べたら、どんな悲惨も、物の数に入らない」というコメント。映画を物語に変えたらもうカトゥリアン!

🧸2024/2025シーズン『ピローマン』開幕!

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f:id:Magnoliarida:20241009185714j:image(Photo by 宮川舞子さん

🧸成河くんブログ更新『ピローマン』はじまりました「お席、まだお座り頂けます。¥7,700の席とバルコニー¥3,300の席と当日用Z席¥1,650、のご用意があります。当日学生割引で半額になるものもあります。詳しくはHPにてご確認下さい。」

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亀ちゃん出たかっただろうなぁ(T ^ T) 木村了ミハエルもとても良いから、亀田佳明ミハエルも観たかったよぉ。というより実は…

亀ちゃんのトゥポルスキ刑事が観たい!(ミハエルよりも…)

成ちゃんカトゥリアン vs 亀ちゃんトゥポルスキ(絶対いいよ)(もちろん斉藤さんも素晴らしい)

一日も早く回復なさいますよう祈っています🙏