第32回読売演劇大賞 ノミネート決定: 読売新聞オンライン
■作品賞(公演主体)
・「カム フロム アウェイ」(ホリプロ)3月
・「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」(イキウメ)8~9月
・「Silent Sky」(unrato)10月
・「白衛軍」(新国立劇場)12月
■男優賞(カギカッコ内は対象公演)
・浅野雅博「オセロー」「旅芸人の記録」
・木場勝己「リア王の悲劇」「天保十二年のシェイクスピア」
・成河「ピローマン」「ライオン」
・中村勘九郎「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」
■女優賞(同)
・岩崎加根子「慟哭のリア」
・音無美紀子「阿呆ノ記」「つきかげ」
・岸井ゆきの「ふくすけ2024―歌舞伎町黙示録―」
・高田聖子「カラカラ天気と五人の紳士」「太鼓たたいて笛ふいて」
・古川琴音「タッチング・ザ・ヴォイド~虚空に触れて~」
■演出家賞(同)
・池田亮「養生」
・永井愛「パートタイマー・秋子」「こんばんは、父さん」
・眞鍋卓嗣「野がも」
■スタッフ賞(同)
・渥美博「キラー・ジョー」の殺陣、「ロミオとジュリエット」のアクション(新国立劇場演劇研修所)
・塵芥「阿呆ノ記」「荒野に咲け」の美術
・山本貴愛「ロボット」の美術・衣装
◆選考委員(50音順)
犬丸治(演劇評論家)小田島恒志(翻訳家、早稲田大学教授)杉山弘(演劇ジャーナリスト)徳永京子(演劇ジャーナリスト)西堂行人(演劇評論家)萩尾瞳(映画・演劇評論家)松井るみ(舞台美術家)森元隆樹(三鷹市スポーツと文化財団演劇企画員)矢野誠一(演劇・演芸評論家)
赤字が観た作品です。
📌作品賞ノミネート作品はイキウメしか観ていないので…
✨「劇団「イキウメ」の「奇ッ怪 奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」は、2009年に主宰の前川知大が小泉八雲の5本の怪談を基に書いた恋愛サスペンスを新たに演出したもの。旅館に滞在中の作家が語る話と、そこにやって来た警官が扱う事件が奇妙にリンクしていく。「能舞台に擬した様式性のある空間を巧みに利用し俳優たちがよどみなく物語を運んでいく。前川の文体と俳優の集団性が絶妙」「リアリティーがない世界をリアリティーをもって見事に描いた」とたたえられた。」
(「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」第12回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞も!)
📌男優賞ノミネートは浅野雅博さん、木場勝己さん、成河くんのノミネートが嬉しい!
✨「複数の作品で様々な表情を見せた5人が選ばれた。そのうち2人が初選出。まずは3委員が推薦し、2人が最高点を付けた 成河そんは 、そして、3委員から推され、うち1人が最高点の木場勝己が選ばれた。
成河は、マーティン・マクドナー作「ピローマン」である事件と内容が酷似した小説を書いた作家役。徐々に兄との悲惨な境遇が明らかになる。「感情の起伏や緩急のつけ方で本領を発揮した」と評された。ギター5本を自ら弾き分けながらミュージシャンの人生を語るミュージカル「ライオン」も評価された。

ライオン公式🦁
🔴第32回 #読売演劇大賞 🔴
— ミュージカル『ライオン』in 2024 (@thelion_2024) 2025年1月18日
ノミネートが発表されました。
成河さん、本当におめでとうございます🎊
そして改めて、ミュージカル『ライオン』を応援してくださった皆様、誠にありがとうございます🦁✨#成河#優秀男優賞#ミュージカルライオン#梅田芸術劇場 https://t.co/mrny6iobwX pic.twitter.com/zHiBqqWATG
「リア王の悲劇」でリア王を演じた木場は、「強さと弱さ、立派さともろさの両方を感じさせた」と推された。狂言回しを担った「天保十二年のシェイクスピア」では、「舞台を支配する圧倒的な存在感で、余人をもって代えがたい演技」と絶賛された。
残り3枠は11人から投票で決めた。浅野雅博は新境地が評価されて、初めて選ばれた。ヤサ男役が似合うと言われる俳優だが、「オセロー」は主人公を陥れる家臣のイアーゴー役で「肝の据わった悪党を演じきった」、「旅芸人の記録」では「中心に構える風格も見せた」とたたえられた。」
📌演出家賞ノミネートは
「常連4人に初ノミネートの新鋭1人が食い込む顔ぶれとなった。
一抜けしたのはケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。チェーホフの4大戯曲を手がけてきたシリーズの最後を飾る「桜の園」の演出に、最高点2人を含む3委員の票が集まった。「笑いのくすぐりを入れながら、滅びの歌を響かせた。階級対立の構図をうまく転がしてKERAならではの視点が生きていた」「演出家としてチェーホフに正面から向き合った」などとたたえられた。
2位以下は横一線の僅差で選考の対象になったのは9人。一人ひとりの演出について討議を重ねたものの絞り切れず、1回目の投票で大賞経験者の前川知大、ベテランの永井愛、勢いのある32歳の池田亮が選出された。
15年ぶりに「奇ッ怪――」を演出した前川は「新作かと思うほど、一新された印象」「旅館のおかみの所作など細かいところまで行き届いた演出」などと評価された。
「パートタイマー・秋子」「こんばんは、父さん」とどちらも自作の再演で推された永井には「むき出しの格差社会の中で生きる人々の、キャラクターの背景が見える」との賛辞が寄せられた。
「養生」を演出して初ノミネートされた池田には「あそこまで空間を考えられる演出家はいないと思う」「次世代への期待をこめて」などの声があった。
残る1枠は同票で並んだ3人で再度の投票に。大接戦を制したのは、イプセン作「野がも」を演出した眞鍋卓嗣。「戯曲の面白さを引き出した手腕」などが評価されて滑り込んだ。
群像劇の巧みさに称賛の声が上がった田村孝裕、斎藤茂吉を描いた「白き山」「つきかげ」などが注目された日澤雄介があと一歩及ばず。イアーゴーの見せ方に新味があった「オセロー」の鵜山仁、唐十郎の死去にもめげずテント芝居の独自性を打ち出した「泥人魚」の久保井研、井上ひさし作品を手堅く演出した栗山民也はノミネートを逸した。」
「デカローグ」の受賞はなかったか… 美術は入ると思っていたんだけど。