M&Oplaysプロデュース『私を探さないで』
勝地涼と河合優実が語り合う 岩松了の不思議な世界をどう演じるか、M&Oplaysプロデュース『私を探さないで』インタビュ― | SPICE (取材・文=木俣 冬さん)
勝地:『私を探さないで』で河合さんが演じるアキラは失踪してしまう役で、そういう役が似合いそうだなと思います。掴みどころのない不思議な魅力がありますよね。
河合:そうですかね(笑)。岩松さんが「河合優実という女優が、この失踪者であると思ったとき、私の中でドラマが動き始めたのは、ふと姿を消し我々を不安に陥れる何かを彼女の中に見たからでしょう」というコメントをしてくださっていました。私が今までやってきた役柄や、自分で意識していないものがそう感じさせているのかな、と思うのですが。
勝地:僕は面白い役のイメージが強いみたいで。唯一、岩松さんだけが真面目な役で使ってくれるんですよね(笑)。宮藤さんが僕のコメディアン的な面を広げてくださったのですが、最初は真面目にお芝居している人が真面目に面白いことをやるから面白いのであって、喜々としてやるようになると少しがっかりするときがあるんだよなという話を聞いて、飽きられたらどうしようと悩んだこともありました。そういうとき、岩松さんの舞台に出ると違う面を出せるので嬉しいのですが、そういう話を岩松さんにしたら「俺の作品に出ているだけじゃ世間のイメージを変えることはできないよ」と言われました(笑)。厳しいことも言ってもらえてありがたいです。
「あなたがそうやって私を思い出す時間と、私のことをすっかり忘れている時間はどう違うの? 忘れてる時間がはるかに多いわけでしょう? だとしたらたまに思い出す時間はどういう時間なの?」
■ ■ ■
勝地:僕も育ちが蜷川幸雄さんの演劇だから、理屈よりまず動けみたいなことでやってきました。実際に舞台に立ってみたとき、相手が歩いて向かってくるのか、僕が歩いて近づくのか。その近づき方だったり、立ち位置だったりは現場の空気で変わる。いきなりわーっとまくしたてるように喋り始めるような攻めるところからスタートすることもあるし、静かにはじまっていくこともあります。
河合:勝地さんのお話で思い出したのですが、今回は『イレーン・コールマンの失踪』のほかにもう一作、全く同じ造りの街がふたつあるという短編にもインスパイアされているというお話を聞きました。そこから想像すると、ある街ではすごく当たり前の時間が過ぎているけれど、自分だけが変わってしまっているというような感触なのかなあと。アキラは高校の時、あまり誰とも話さないおとなしい人物と周囲の人には認識されていたけれど、誰にも気づかれていない一面や考えがあって、それをアキオにだけは見せていたのかな、なんて想像しています。
岩松了さんだからきっと難解なんだろうと思って観よう。
M&Oplaysプロデュース『私を探さないで』
MOW「愛すべきバニラ」銭湯篇 30秒 字幕あり
ユニクロ新作ボトムス 河合優実さん スペシャルムービー 30秒篇
可愛いねーーーーーー。