ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

大好きなラーメンズ片桐仁ちゃん出演のTBS日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士-」面白かった〜。続いて日テレで「ゆとりですがなにか」も面白い〜。「真田丸」もあるからこれから毎週日曜はテレビを見る夜になるね。ただ・・「マスケティアーズ」とダブってしまう。ドラマは録画してまで見ないのですが・・いつもは。
 昨日友だちにもらったモッチーの。

ミュージカル『グランドホテル/GRAND HOTEL the MUSICAL』GREEN team★★★★★ 

RED team初日 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20160410/1460302734
「ミュージカル「グランドホテル」Green team 観劇。Redと違う結末と聞いていたけれど、結末どころか冒頭の湖月さんの登場がすでにラストに繋がっていた(Redは音楽無し)。アドルフ・ヒットラーのスピーチが流れ、第二次世界大戦の始まりが強烈に心に落とされ終幕。1階の最後列で観たのですが、どの席でも楽しめるね。」と帰りにTweet。2team、メインキャストが違い、それぞれの役作りも違うし、それによって同じキャストの受け方も変わるので(見る側も)本当に別作品になっていました。
 
そうなんです、〈悲劇的エンディングのGREEN〉はファンファーレ〜多分ナチス台頭の時代の音楽が流れ(ちゃんと覚えていないけれど、ナチスドイツ党歌 ホルストヴェッセルリートみたいな曲・・)、愛と死の化身スペシャルダンサー(湖月わたるさん)が登場しました。なので、何故かそこから身構えてしまいました。
♫The Grand Parade スペシャルダンサーが鳴らした1回目のチャイムでホテルマンや電話交換手たちが、2回目のチャイムでゲストたちが回転扉の奥から出てくるオープニング。もう1泊するか迷っている義足のドクター(GREENは光枝明彦さん)が、このミュージカルのストーリーテラーであることがわかります。
最初のほうの曲にホテルマンたちがお金持ちのゲスト(このホテルでは2倍のお金がかかってもなんでもないひとたち)への憎しみが歌詞に込められていたことへの違和感がないのがGREEN。
 
中川晃教くんのオットーは、最後列で観ていたので表情がハッキリ見えていないのでイメージですが、ずっと猫背で、具合の悪いオットーをガッツリ作り込んでいるような。歌になると歌い上げるのでミュージカルっぽいということなのかもしれない。
  
ヒットラーのスピーチが流れ、ホテルのゲストたちがホテルマンたちに持ち物を剥奪され、暴行される暗いラストが待っていたGREEN。そんな悲しいラストの、その最後に一筋の「希望の光」となるシーンが。赤ちゃんを抱いて登場した藤岡正明くん演じるエリック(REDでは赤ちゃんが産まれた報告まで)に、グランドホテルのゲストたちが、それぞれに何かを与えて(未来へ託した)、そのエリックだけが舞台を降り、未来へ向かっていく。
そういう終わり方なので、なんとなく重い空気のままカーテンコールも終わりました。スタンディングオベーションしにくい空気。
 
[劇作・脚本]ルーサー・ディヴィス [作詞・作曲]ロバート・ライト&ジョージ・フォレスト / モーリー・イェストン(追加作詞・作曲) [演出]トム・サザーランド
【GREEN team Wキャスト】オットー・クリンゲライン/中川晃教 フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵/宮原浩暢(LE VELVETS) ヘルマン・プライジング/戸井勝海 フレムシェン/昆夏美 ラファエラ/春野寿美礼 オッテルンシュラーグ/光枝明彦 エリザベータ・グルシンスカヤ/安寿ミラ 
【GREEN・RED Sキャスト】エリック/藤岡正明 ジミーズ/味方良介 ジミーズ/木内健人 弁護士ズィノヴィッツ/大山真志 劇場プロデューサーのサンドー/金すんら 支配人ローナ/友石竜也 運転手/青山航士 グルシンスカヤのマネージャー ヴィット/杉尾真 ベルボーイ/新井俊一 マダムピーピー/真瀬はるか トルード/吉田玲菜 トゥッツィ(娼婦)天野朋子 ホテルメイド/岡本華奈 湖月わたる(スペシャルダンサー)
 味方くんってレスリーのLIVEかなんかに出たのかな?  可愛い楽譜。

ミュージカル『グランドホテル/GRAND HOTEL the MUSICAL』RED team2回目★★★★★ 

 雨上がって
 昨日の試合で武藤くんがゴールしたのでお寿司いただきました〜。
 
今日はM列センター(2列前にハム殿下井上芳雄くんが・・) 入り口でもお見かけしたのですが・・背、高くてスタイル抜群なのね :*:・( ̄∀ ̄)・:*: 
「今日は『グランドホテル』に井上芳雄さんが来てくださいました。」と成河くん公式 http://p.twpl.jp/show/orig/d0Klt 成河くん、顔っ!( ̄∇ ̄ )
「そして、本日は千客万来!懐かしい、ハム・ホレ・レアの3人で! 」とレアティーズ伊礼彼方くんがTweethttps://twitter.com/kl_official_/status/721699733211869185
https://www.instagram.com/p/BETc5iuBC-q/  成河くん、顔っ!足っ!( ̄∇ ̄ )
 
観劇後に参加したバックステージツアーのことだけ先にTweetしたものを。
「Red藤岡くんと真志くんのバックステージツアーに参加。舞台が思っていたより狭く、よくぶつからずに踊るなぁ〜と思ったり。二人からのクイズコーナーまであり、楽しかった。大山真志くんのチャールストンに目が離せないのよね。藤岡くんの2つのラストは両方好き。」
 
RED のエンディングはハッピーエンドですが、全員がハッピーエンドではない。人が来ては去っていく・・・それがグランドホテル。幸せ(人生)を手に入れたオットーも、その先には「死」が待っていることを彼も観客も知っている。けれど、余命を精一杯生きるすべを手に入れてパリへ。そしてパリへ一緒に行った野心家のフレムシェンは彼を看取ってくれるでしょう。
グルシンスカヤは駅で絶望するかもしれない・・でも彼女はガイゲルン男爵に愛された一夜で、バレリーナとして最後に燃え尽きることができる気がする。女は強いから。

ちょこちょこ小出しに書いているので、もはやバラバラですが、成河ファンの私は、成河くんのオットーが好き。いいとか悪いとかでなく、成河くんのオットーは場面ごとに刻々と変化していって「希望」を感じます。なにより《グランドミュージカル》っぽくなくて、いつもの延長なところ(演劇の線引きがない)が、ミュージカル初心者の私にしっくり来るんだと思う。余命を知らされ「時間がない」から憧れのホテルを死に場所にしたはずが、そこで男爵と出会い友情が生まれ(株で儲けたり)、フレムシェンに恋して(そしてあの羽が生えたかのように軽やかなダンスッ!)、残された日々を輝きに変えた!命の大切さも教えてくれるのがオットーで、後半のいくつかのセリフもそれでした。ただ全財産入っているお財布を失くしたときの焦りようは彼の本来の性格(おおらかではない)なのかもね。
 
「時間がない」と口々に訴える宿泊客たち。4人の電話交換手と4人のゲスト(テーブルの上に立っている)の会話を交錯させた演出が楽しい。たまに会話が重なるのもそれらしい。
 
みんなで踊る♫The Grand Charleston。とにかく大山真志くんに目がいってしまうのですよ。反則なほど可愛いダンス。あと、スペシャルダンサーの湖月わたるさんのチャールトンも好き。それまでじっと「静」の状態で「誰かを探している」から、そのギャップが可愛かった。
 
可愛いといえば、引退ツアー8度目のバレリーナ、美しいエリザベータ・グルシンスカヤの草刈さん。めちゃめちゃ共感します。まさかこんな年下のイケメン男爵が、男爵の年齢より多い皺のある私と?と半信半疑でいたけれど、一夜をともにし、翌朝ある事件が起きたけれど(ガイゲルン男爵が素直だったので)男爵の愛が確信となり、あの♫Bonjour Amour(ボンジュール・アムール)の歌!!(歌は上手くないけれど)赤い薔薇の花束を抱え自分を待つだろう人を思い大きな幸せに溢れて歌い上げている場面がとても愛しい。なので、グルシンスカヤを愛している付き人のラファエラも一度は落胆したけれど、エリザベータを一生守っていこうという改めて決心したのだろうな。劇場を埋められない自分へのイラつき含め、容姿だけでなく佇まい仕草すべて美しい草刈さんの存在は大きいと思う。
伊礼くんのガイゲルン男爵もとても素敵でした。貧乏だけど(あんなに歌が上手いの、知らなかった〜)年上の美しい女性をメロメロにさせる色男。宿泊費を7か月も滞納しているけれど、オットーなど他の人にも優しくて「みんなの友だち」愛されキャラ。伊礼くんファンの友だちが今回の役、喜んでいました。
男爵に優しくされていたので、結婚も目論んでいたフレムシェン。ブロードウェイを夢見て、今を抜け出すためならなんでもするタイプ。そんな野心家の女の子にはGREENの昆ちゃんより真野恵里菜ちゃんの方が似合っていました。誰かの子供を妊娠していることを、最後に「新しい命だ」とオットーが言うシーンは、女性ならジーンときちゃいそう。大きなプライジング(吉原さん)にのしかかられるシーンは怖かったーー(吉原さんったら、今回もひどい男の役でかわいそう〜笑)プライジングは子どもに電話越しでカラスの鳴き真似をしちゃう良いパパでもあったのに・・仕事人間すぎたね。
 
最初に見たときから好きだったのはオットーと男爵が二人でテーブルに座り乾杯〜ダンス ♫we'll Take a Glass Together
 
クライマックスの最後だと思ったのが殺された男爵の花道。舞台上に長く出来た花道を赤い薔薇の花束を抱えた男爵とすれ違う人たちが男爵の上に赤い花びらが舞い降らせ、男爵を見送るのですが、最後にエリザベータだけが白い花を舞い降らせるのです。花びらのトンネル。とてもとても綺麗な場面でした。
 
歌詞カード欲しいですーーーー。できれば台本も読みたいーー。だって複数の会話が交錯するんだもの。そこがホテルのロビーと同じなんですね。
 
【RED team Wキャスト】オットー・クリンゲライン/成河 フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵/伊礼彼方 ヘルマン・プライジング/吉原光夫 フレムシェン/真野恵里菜 ラファエラ/土居裕子 オッテルンシュラーグ/佐山陽規 エリザヴェータ・グルシンスカヤ/草刈民代
【GREEN・RED Sキャスト】エリック/藤岡正明 ジミーズ/味方良介 ジミーズ/木内健人 弁護士ズィノヴィッツ/大山真志 劇場プロデューサーのサンドー/金すんら 支配人ローナ/友石竜也 運転手/青山航士 グルシンスカヤのマネージャー ヴィット/杉尾真 ベルボーイ/新井俊一 マダムピーピー/真瀬はるか トルード/吉田玲菜 トゥッツィ(娼婦)天野朋子 ホテルメイド/岡本華奈 湖月わたる(スペシャルダンサー) 

演出のトム・サザーランドより 

http://community.pia.jp/stage_pia/2016/03/GH-12-.html
『原作はヴィッキー・バウムによる同名小説です。それまでの小説というものは、ひとり、ないしはふたりの主人公がいて、その主人公たちをめぐるお話を描くものでしたが、彼女は新しい小説の技法を確立しました。ストーリーの中にはとてもたくさんの登場人物がいて、キャラクターによっては作品の中で出会うことすらない、そんなキャラクターもいます。共通項は、みんな、グランドホテルにいるということ。その物語の中で、それぞれの登場人物の人生があぶりだされます。』『これはヴィッキー・バウムがその頃過ごしていたベルリンという場所、時代を描いたもの。不穏な時代であり、変革を待っている時代です。変革がどの方向に行くかということは、後々歴史が語りますが、その時は誰もわからない。英語での表現ですが、「踊り狂ったその先に戦争がある」...1929年当時のドイツはそんな時代です。』
『そして、ひとつこのミュージカルの中で明らかにされていることは、「持てるものと持たざる者がいる」ということ。その頃のベルリンでは、持てる者たちが、力ずくで自分たちが優れているというその立場をもぎ取っていた。ヴィッキー・バウムはユダヤ系の女性で、小説を書いたその年にベルリンを離れ、アメリカに逃亡します。その後、作品は有名な映画となり、さらに1989年にはブロードウェイでトニー賞を受賞するくらい素晴らしいミュージカルが誕生しました。このミュージカルの革新性というものは、最初の小説の革新性と同じくらいのものでした。そして今回、日本でこの作品を上演しますが、皆さんが「舞台作品はこういうものだろう」と思っている、その限界をぐっと超える作品にすることを目標にしています。それは『グランドホテル』という作品が、常に成し遂げてきた道です」』
「ふたつの結末」についての説明も。
『片方のバージョン(RED)は楽観主義、前向きにすべてのことがうまく収まるという方向で作られます。それはそれぞれのキャラクターが何か目指しているものがある、それを達成し、ゴールに辿りつき、そして幸せを手に入れる。
もうひとつのバージョン(GREEN)は歴史が物語っている、ベルリンの1920年代終盤から30年代にかけて起こることを示唆します。人々の中にある夢や希望は剥奪され、嫉妬、嫌悪といった感情がどんどん台頭していく。そして力ずくでものが進んでいく時代です。その前までは、リベラルな社会だったはずなのに...。』