やっと観に行けたーー。ポスターもおしゃれ（なのに←みたいにポスターの上に他の映画の宣伝を貼るとは〜〜（ー”ー））。私の好きなイーサン・ホークの気弱なダメ男っぷりもよかった。それでもかわいいんだもの（笑）「まだまだ赤ん坊だ」とパパに言われるほど溺愛されて育っちゃった弟役がけっこうハマってました（でもやっぱり『ハムレット』のときのイーサンがいちばん好きだけどね）。映画、見応えありました。役者はもちろん音楽もよかった〜♪ 監督お若いわ！
シドニー・ルメット監督（今年84歳！）『ニューヨーク郊外にある小さな宝石店に強盗が押し入る。隙を見て女性店員が強盗を撃つが、彼女もまた銃弾を浴びる。慌てて逃げる共犯者ハンクの車…。強盗3日前、ハンクは兄のアンディから両親が経営する宝石店への強盗計画を持ちかけられる。ハンクは養育費の支払いが滞り、お金に困っていた。一見、贅沢な暮らしを送るアンディもまた、ドラッグに溺れて会社の金に手を出していた。やがて二人は強盗が失敗しただけでなく、撃たれたのが自分たちの母親だと知り愕然とする。』（goo映画より）
原題の「Before the Devil Knows You’re Dead（死んだのが悪魔に知られる前に）」が粋です！アイルランドの古い乾杯の音頭「死んだことが悪魔が気づく30分前に天国へ行けますように」からつけたタイトルなんですって。そして、この邦題も好き。翌月曜になると監査が入り会社の給料の源泉税の使い込みがばれてしまう会計士の兄アンディ（フィリップ・シーモア・ホフマン）が企て、離婚した妻に慰謝料と娘の養育費も支払えないダメダメな弟ハンクに持ちかけ、ハンクに宝石強盗を実行させる（が一人でやるのは恐くなり仲間ボビーを共犯に誘う）が、予期せぬ事態が起きた「その土曜日、7時58分」を軸に、「強盗３日前、ハンク」とか「強盗４日前、アンディ」とかフラッシュバックさせていくので、この邦題なかなか上手いな〜と思った。この綿密な描写が最悪の誤算によって追い詰められていく兄弟と家族の事情をあばいていく。二人の父親（アルバート・フィニー） と兄アンディの演技がすばらしい。殺されたのが母でなく「父だったらよかった」とまで言ってしまう父子関係・・せつないわ。
『悲惨な第一歩を踏み出してしまったら、もう二度と戻ることはできない。「本のページをめくるのと同じだ」とアルバート・フィニー。』http://www.doyoubi758.jp/
