ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『レスラー/The Wrestler』★★★★☆ 

アロノフスキー監督『“ザ・ラム”のニックネームで知られ、かつては人気を極めたものの今では落ち目でドサ廻りの興業に出場しているレスラー、ランディは、ある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、医者から引退を勧告されてしまう。馴染みのストリッパー・キャシディに打ち明けると、家族に連絡するように勧められる。長らく会ってない娘・ステファニーに会いにいくが、案の定、冷たくあしらわれてしまって…。』(goo映画より)
参りました。20年間のレスラー生活で家族も名声も失い、ボロボロになった体と孤独を巡業先の楽屋に座る背中が物語っています。それでも試合前は体を鍛え、髪を染め、日焼けサロンに行き、戦う相手と試合(プロレスショー)の打ち合わせをして、観客を喜ばせるプロフェッショナルな姿に胸を打たれます。でも、トレーラーハウスの家賃も払えず、ダウンコートはつぎはぎの後ろ姿〜ランディを支えてくれる家族がいないことに胸が締め付けられます。これ以上続けると命を落とすことになると知り、一度は引退を決意し、疎遠だったひとり娘やキャシディに自分のホームを見つけようとするのだけれど、「痛いのは外の現実のほう」とランディのホームはリングしかなかった・・・。彼を守れない私にはラストシーンのダイブを止めることはできません(T-T)←映画の中に気持ち入りすぎ。息子がいることを隠して仕事をしているストリッパーのキャシディの生き方も同じです。心に残る映画のひとつになりました。
ランブルフィッシュ」(←ビデオ買いましたよ)「ナイン・ハーフ」と80年代に輝いていたミッキー・ローク(男の色気というのを彼で知ったかも)がプロボクサーになり俳優として名前を聞かなくなっていたのと、レスラーの“ザ・ラム”ランディがリンクしてしまいました。ガンズの曲でリングに登場するランディ、キャシディをビールに誘った店で流れていたRATTの「ROUND AND ROUND」(←訂正しました。ザ・ラムのテーマソングは流れていません)を聴いたランディが陽気な80年代の音楽がよかった、ガンズ・アンド・ローゼズモトリー・クルー!でも「ニルヴァーナの登場から変わった、90年代の音楽は最悪だ」というシーンがあって、最悪ではないけれど、80年代の明るいハードロックがロックを好きになるきっかけだったので頷いてしまった私です。そして、それもミッキー・ロークとダブりました。
映画の中で、「(映画)「パッション」がおもしろかった」というシーンがあり、この瞬間だけALTAR BOYZに飛んでしまいました。←ALTAR BOYZの台詞に出てくるからです。