都々逸は七・七・七・五のリズムで詠む短詩で、そのリズムを並べるだけでなく、更に分解して初句の七は「三・四」(四・四可)、二句の七は「四・三」(二・五可)、三句の七は「三・四」(四・四可)で、五で止めになります。その月の課題ひとつに対してひとり3章までの作品を提出。そして、それを選者が【佳作】(約20〜25作品)、【七秀】(7作品)、【五客】(5作品)、【三才】(「人」「地」「天」)とランク付けして選びます。
01月 お題【愛】【消】【松】【信】【敵】
【松】「松の雪吊り一直線に 空に描いた白い冬」 ←(佳)
【松】「いつもの女子会大人になった 気がするランチは松花堂」 ←(佳)
【敵】「恋のはじめは大胆不敵 勝手に傷つくそれも恋」 ←(佳)
【敵】「夢を朝まで語ったあの日 今もライバルお前だけ」 ←(佳)
【新春吟】『いつものお転婆隠して今日は 晴れ着姿で会いに行く』
02月 お題【謎】【来】【面】【水】【取】
【謎】「そんなの常識とか言われても おんなの常識謎だらけ」 ←(佳)
【水】「レインブーツがリズムを刻む 水玉模様のアスファルト」 ←(秀)
【水】「すぐになくなる水色絵の具 やっぱり私は空が好き」 ←【三才の「天」】いただきました〜(*^o^*)
【取】「小さな星たち寄り添うように 見えるこの窓とっておき」 ←【三才の「人」】いただきました〜(*^o^*)
03月 お題 【遅】【晴】【鳴】【店】【桜】
【晴】「計画停電真っ暗闇の 晴れた夜空は星祭り」 ←(佳)
【晴】「今がどんなに辛くったって 虹の向こうはいつも晴れ」 ←【三才の「天」】いただきました〜(*^o^*)
【取】「夢と希望で高鳴る心 スキップしているランドセル」 ←(佳)
【店】「人が恋しい日の寂しさへ 馴染みの飲み屋の午前二時」 ←(佳)
【店】「夜の片隅さびしい同士 グラス合わせるカウンター」 ←(佳)
【桜】「卒業する日の桜の下へ 喧嘩したこと思い出す」 ←(佳)
【桜】「青空背にして桜が咲いた カメラが恋してしまう春」 ←【三才の「地」】いただきました〜(*^o^*)
04月 お題【平】【谷】【孫】【論】【光】 私は【論】の選者を務めました。
【平】「平凡でもいい時間を重ね 絆深めた老夫婦」 ←(佳)
【平】「顔を浮かべて弁当作り 朝の平和な台所」 ←(秀)
【谷】「山あり谷ありそれでも二人 たくさん寄り道する夫婦」 ←(秀)
【孫】「小さな背中に希望をしょって 友だち待ってる孫の春」 ←(佳)
【孫】「連続ドラマが気になるけれど 孫の電話は外せない」 ←(佳)
【光】「木々が青々深まる光 こぼれる季節の風も青」 ←(佳)
【春に遊ぶ】お題は【桜】「古びたベンチに舞い散る桜 新聞読む手にそよぐ風」
05月 お題【軽】【熱】【心】【横】【母】 (投吟)
【軽】「風に吹かれて目を細めてる 季節は心を軽くする」 ←(秀)
【熱】「ライバルいなけりゃやる気も出ない 奴が勝負に火をつける」←(佳)
【横】「君の横顔西陽に映えて ピアスに小さく触れる風」 ←【三才の「天」】いただきました〜(*^o^*)
06月 お題【角】【夢】【原】【知】【雨】
【原】「原っぱ駆け抜け子どものように 忘れた気持ちを取り戻す」 ←(佳)
【原】「遊び疲れて眠ってしまう 草原自然のハンモック」 ←(秀)
【雨】「いらない言葉をつい口走り 雨が心をたたく夜」 ←(佳)
【雨】「雨のしずくにキラキラ光る 白いレースの蜘蛛の糸」 ←【三才の「地」】いただきました〜(*^o^*)
07月 七夕祭り お題【七夕】
【七夕】『笹の葉さらさら軒端に揺れる 恋しいあなたを待つ時間』(投吟)
07月【暑】【負】【軒】【元】【話】
【負】「光る眼差し真剣勝負 なでしこ目指して今日も蹴る」 ←(佳)
【軒】「君を待つ娘のうなじが白く ほおずき涼しい軒の下」 ←(佳)
【軒】「ロマンチックの小道具だった 風鈴軒下雨宿り」 ←(佳)
【元】「料理に集まる元気な顔に きゅっとエプロンしめる母」 ←【三才の「地」】いただきました〜(*^o^*)
【元】「泳いで潜って水かけあって 元気な子どもの夏の陣」 ←(佳)
【話】「偶然近くに来たから電話 したのと時々嘘をつく」 ←(佳)
【話】「知らないどうしの会話もはずむ 紫陽花電車に初夏の風」 ←(佳)
08月 圓朝まつり 歌会はお休みです
2011年の圓朝まつり お題【笑】【喜】 当日席題は【酒】
【笑】「僕のカメラに笑顔を見せた 浴衣姿に薫る風」 ←(佳)
【喜】「スカイツリーが窓から見えて 退院する日を待っている」 ←(佳)
【酒】「ガールズトークはいつ終わるとも しれないお酒も止まらない」←(佳)
09月 お題【結】【尻】【喉】【眠】【涼】
【喉】「部活終わって喉潤した 彼に恋した水飲み場」 ←(秀)
【喉】「喉の痛みが和らぐ母の とびきり美味しいミルクティ」 ←(秀)
【眠】「眠りたりない眩しい朝の シャツをまくって急ぐ道」 ←(客)
【涼】「オープンテラスで涼しい風を 受けて会話がはずむ午後」 ←(佳)
10月 お題【点】【貧】【差】【想】【離】
【点】「ホームがどんどん小さくなって 心に残った母の顔」 ←(佳)
【貧】「ガスを止められ炊飯ジャーで お湯を沸かしていたあいつ」 ←(佳)
【想】「君の家まで坂駆け上がる 想いがやさしい風を生む」 ←【三才の「天」】いただきました〜(*^o^*)
【離】「ついて離れて波打ち際に いるよな儚い恋でした」 ←(佳)
11月 都々逸碑建立記念の『第三回都々逸全国大会』 お題【和】
【和】「明日の予感を楽しくさせる 湯島に和みの南風」 3名の選者さんのうち、2名から「秀」をいただきました。
【自由吟】「道は柿色いたずら猫の 足跡隠して冬になる」 5名の選者さんのうち、2名から「客」をいただきました(13位)
11月 お題【鳥】【街】【祝】【反】【筋】 私は【祝】の選者を務めました。
【鳥】「一の鳥居にひらひら落ちる 秋の時間がそこにある」 ←(佳)
【鳥】「風が耳元ヒュルリと抜けて 遊ぶ雀の輪に入る」 ←(秀)
【鳥】「窓を磨けば青空近く いるよな気がした青い鳥」 ←【三才の「天」】いただきました〜(*^o^*)
【街】「ライトアップにときめく景色 歴史もアートな港街」 ←(佳)
【街】「ほんのちょっとの会話があって ぼくはこの街好きになる」 ←(客)
【反】「恋愛感情あるのにないと 仲間でいたくて嘘をつく」 ←(佳)
【筋】「筋書き通りにいかない恋の 駆け引き女がいつも勝つ」 ←(秀)
★興味のある方は、2010年や http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20110131/1296483917
2006〜2009年のも読んでね〜。http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20091230