アンニョハセヨ〜。
新国立劇場 中劇場にて。
それはチケットをもぎられたそこからもう始まっていました。
中劇場のホワイエは温泉街でした。
「遊んでってよ〜」と番頭さんがお出迎え。
温泉土産コーナーにウィシンさんの『焼肉ドラゴン』のセット模型があったり。
[ チヂミにかき氷パッピンス、射的に足湯などの屋台が。
作:鄭 義信(チョン・ウィシン) 演出:孫 桭策(ソン・ジンチェク)上演時間:2時間55分(休憩含む)
冒頭、それはお祭りなのか大勢のひとが演奏しながら広場を踊り走り回り・・という楽しい場面から始まりました。勝村さんはドラム、成河くんはギターを弾きながら、やっぱりいちばん元気に踊りは走っていました。
舞台と客席一列目との間に段差がなかったので(私は最前列でした)大きな公園広場で旅芸人たちの芝居(★)を観ている感覚でした。その広場では祭りやら他の芝居(*)が交錯していて、演者たちはそれを見ている人にもなり・・。
「鎮魂」という言葉が思い浮かびました。 「おかえり」
(★ものがたり)『アジアのどこかにある島は、古い因習としきたりが守られてきた牧歌的な島だった。ところが、島に温泉が湧くという噂が出て、島民が俗化していくなか、大地は自分の土地を売らずにがんばっていた。そこに、リゾート観光業に乗り出そうと、カケル(勝村政信)と、その弟アユム(成河)は島にやってくる。カケルは大地の土地を買収しようと交渉するのだが……。』
(*)明らかに日本人の3人が温泉を掘りあてようとスコップを持って現れる3人組。民謡の♪会津磐梯山♪を歌うので福島を連想させる・・「あれ?ここは島では?誰?」と私の頭の中はグルグル回転。結果、3人はその公園でコントパフォーマンスをしているひとたちなのかな?とか思う。だってお菓子もらったよ(笑)
周りにはベンチがいくつも並んでいて、そのベンチの奥は旅芸人たちの衣装が吊るされていて、そこで着替え出番の準備をし、劇中劇に参加していないときはベンチで劇を見ているという演出。とても面白かったです。
今回、成河くんが今までになかった役に挑戦(((o(*゚▽゚*)o))) その劇中劇はロミオとジュリエットのようなお話で。
ひばりちゃんとラブラブで可愛いロミオな成河くんもいいですよ。新境地かしら〜。恋に落ちてからラブラブになっちゃうまでがあっという間だったので、島の時間経過がよくわからなかったけれど・・劇中劇だからいいのね。
あとはあとで? 書き足したいです。 ↑ 見方が間違っていたらどーしよーーーー。
勝村さんに泣かされたことや、千葉哲也さんの使い方が意外だったことや、『ぼく戦』にも出演されていた韓国の俳優さんたちのこととか、島の掟のこととか、大切なひとを失うこととか、成河くんのよく通るハイトーンヴォイスがとてもとても哀しげで心に沁みたこととか、いろいろね。
もう一回観るのでそのときにするかも。
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『舞台と観客が一体化する韓国のマダンノリスタイルによる祝祭劇』
『成河にとっては東京・韓国で公演をした「ぼくに炎の戦車を」に続く鄭作品。「当て書きを上手にしてくださっている。鄭さんの作品には情念みたいなものがあって、魂が込められてるなあって感じるんです。台本を読んでいても常に謎があって、そういうところにすごくひかれます」』(濱田元子さん)http://mainichi.jp/enta/news/20130509dde012200053000c.html