ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

イキウメ『獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)』4回目★★★★★ 

 品川エキュートのKodamaのオープンテラス、いいかも。

開演前にマチネのチケットを譲った友人から「まだ三軒茶屋にいる」との電話。ちょっとだけお話できました。
 和歌山のお土産ありがとう。「熊野の翼」というラスクです。ありがとう。
そう、病院に行くためマチネに行かれなくなったのですが諦めきれずにソワレ。当日引換券で観てきました。K列は後ろから2列目でしたが、全体を観られたし表情もちゃんと見ることが出来ました。トラムの大きさならどこでもいいね。
ほんとうに良かった。何回観てもドキドキしてザワザワして、ちょっぴり金縛り感(金縛り未体験ですが)あんなにたくさん笑ったのに何かが胸に刺さったまま・・・。そして全く違和感のないスマートな時空移動に自分も巻き込まれていく快感。ああ、もっと観たい(笑)すごい劇団力です、イキウメ。
池田成志さんのキレのよさはもちろんのこと(「ネロのお祈りポーズ」は初でした。)、今日の浜ちゃん(←二階堂望を演じた浜田信也くん)、すごく良かったなーーー。毎回良いなって思うし、観た日以外はわからないけれど、すごーーーく良かった。とくに後半、行方不明になっていた二階堂望がジャーーン!って「柱の大使」となって戻ってきたときから最後までが本当にすごかったな。心の動きや心の言葉が、声だけじゃなく顔の表情と指先や背中や体全体で表現されるので目が離せない。指先までしなやかな長い手の存在感。ふいをつかれたときのおとぼけの表情がたまらなく好き。人の話を聞いていないようでしっかり聞いて反応する時とかね。安井順平さん演じる高校の先輩の山田輝夫とのやりとりは絶品(安井さんは輝夫のお祖父さんの山田も演じています。望はふたりに会うことになる。いえ、たぶんもっとこれからも。いえ、もっとたくさんの過去に会ってきた・・)。成志さんをひっぱっていたと感じるほどでした。
 
 
三年後。「大変だった?」大使となって現れた彼が、農家のおっさんである部長の肩をたたいた。  
 
わかるように書けずに申し訳ないのですが、時空間がさりげなくスイッチしていきながらのラストシーンがもう素晴らしくて・・前に観たときよりも長くなっていた(と思う)ふたりの会話が一瞬なくなったときの「間」がすごく良くてね・・うまく書けないんだけれど、その長い時間(1分あるかないかの時間)が私に必要な時間でした。
 
  
    「じゃあ、いってらっしゃい」
 
『獣の柱』がもたらしたもの。最初に観たときは「黙示録」だな・・と思ったのですが、観るたびに「創世記」なんだっていう思いが強くなりました。時が過ぎ、傲慢になった人間は自らバベルの塔のような『巨大な柱』をつくってしまう。何世紀もなんども同じことが繰り返されていることを私はラストシーンに感じてしまったのかもしれません。(←「わからんけれどね」と森下創さん演じる祭司の脇坂さん風に言ってみます)
(望はもうずいぶん前、ずっとずっと前からラッパを吹く天使のひとりだったのかもしれませんね)
 
カーテンコールが3回ありました。私はスタンディングオベーションしたかったし、すぐに劇場を出たくなかった。でも、帰らなければならなかったので3回目の溢れる笑顔のかけらを持ち帰りました。大切にしよう。
 
 (もう少し追記したいと思っていますが・・)←やっぱりしないっぽいので・・いままでの感想とか載せてみます。
 
1回目  http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130510/1368198163
 「ヨハネの黙示録 7つ目の封印」http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/448.html
  http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130515/1368633143 ←夕刊に載った劇評
  http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130523
2回目 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130519/1368962889
3回目 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130525/1369495886
 
                            大阪行きたい・・