ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

フェスティバル/トーキョー実行委員会『石のような水』★★★★★ 

 にしすがも創造舎へ。
 砂利でヒールが痛んじゃう〜と思う、器の小さな私。  2時間。
美術、演出がまるで『レミング 〜世界の涯までつれてって〜』だったので、レミングの続きのような、というか別の扉にそのゾーンがあるような錯覚。松本雄吉さんの劇団「維新派」の作品を観たことがないので、レミングの演出が新鮮だっただけで、あれは松本雄吉さんのカラーなのかもしれません。http://www.k-pac.org/performance/20131128b.html
 
ほんとにメロドラマでした。けっこうどろどろ濃厚なSFメロドラマなんです。リアルな会話劇ですが、それは独特のリズムとイントネーションなので、とっても詩的。おもしろかったです。
水と、光と、闇。過去と現実が交錯、フラッシュバック。バッハの曲やアラン・レネの『二十四時間の情事』のことなども出てきたりして、映画そしてタルコフスキー作品へのオマージュだと思いました。

作:松田正隆、演出・美術:松本雄吉「『悲劇を知る都市の記憶と取材者自身の体験とを交叉させる『ヒロシマナガサキ』シリーズ、物語の断片を街なかで散発的に上演する『マレビト・ライブ』など、先鋭的な試みを続けるマレビトの会の松田正隆が、タルコフスキーの映画『ストーカー』等を下敷きにした「メロドラマ」の執筆に取り組む。演出は、数々の野外劇を通じて未知の風景を出現させてきた維新派の松本雄吉。「演劇」「劇場」のあり方をラジカルに問い直す二人が、今、敢えて劇場空間で展開する物語演劇に向き合う。決定的(と思われた)破局の後の世界。立ち入り禁止区域「ゾーン」への案内人とその家族、死者と再会するためそこを訪れる人々が織りなす人間模様が、不穏で不安定な都市の日常を浮かび上がらせる--―。」http://www.festival-tokyo.jp/program/13/water_like_stone/
 
「ゾーン」への案内人 須藤慎司を演じた山中崇さんは、『アジア温泉』←トランペット吹いていました!、『温室』が記憶に新しいですが、今はNHK朝ドラ「ごちそうさん」の室井幸斎さん。とてもいい味出しています。 

 2014年3月発売の「舞台芸術 18」に『石のような水』の戯曲が収録されるそうです。