初日2階席、2回目M列、今日はA列(最前列)サイド。前で観ると全然見え方が違う。ほんとうにどの席からも楽しめるね。サイドだと美術によって見切れる場面も多々あるけれど、シェイクスピアの台詞の言葉遊びのおもしろさを今まで以上に存分に堪能。たまに言うひとりごとみたいなのも聞こえてきてニヤリとしたり。成河くんのハイトーンvoiceが、ギターが奏でるメロディーが切なく胸に沁みました。あ、フェステがオリヴィアのほっぺにキスするとこで「ちゅっ」と生音が聞こえる席でした(笑)
二幕が始まる前にお屋敷のお庭でギターをつま弾くフェスタの表情が寂しそうで、ちいさな体が哀しみに包まれているように見えるし、あの透明な声が切ないのだと思ったわ。「フェステの歌がいつも悲恋・失恋の歌」ということもあるのかな。
美術全体は俯瞰で見たほうがきれいだけれど、前のほうで見ると細部にわたってものすごく丁寧な美術にため息・・。衣装も、美しい絵画のような生地の手触り感まで伝わってきて、とても美しかった。
双子の兄妹、セバスチャンとヴァイオラの二役を演じている音月桂さん、とっても可愛くて、さすが元タカラジェンヌ・・という堂々とした演技、ですが、今までヴァイオラが男装したとき(シザーリオ)の声色を、もっとわざとらしく変えるとかしてくれないとわかりにくいなぁ〜と思っていたら・・席が近かったから?声も所作も違いがハッキリわかりました。コメディエンヌとしても最高。オーシーノ公爵に頭をなでられたとき、なぜか私がときめいてしまった・・。
私の初日のtweetを読んで、即チケットを買ってくれた友だちの観劇が今日で、とてもとても感動してくれました。よかったーー。