ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

木ノ下歌舞伎『三人吉三』★★★★★ 

 芸劇 シアターウエストへ。
 J列センターブロック。
『黒塚』が素晴らしかった木ノ下歌舞伎。今日は初めての『三人吉三』。歌舞伎は5本の指の数も見ていないので当然初めてです。でも、いま、浦和レッズのことで頭がいっぱいなので、書きたいと思っていたことが書けそうにないわーー(笑)
 
とにかく『三人吉三』感動しました。5時間10分、全く疲れていません。三人の吉三に焦点をあてるというのではなく、3つの家族を巡るお話にアレンジされていました(前は三人の吉三がメインのお話だったらしい)。とんでもなく楽しかった〜〜。おもしろかったけれど疲れたというのではなく、全然疲れてません。すごくおもしろくて、それがどこも気を抜けないという感じではなく、とても敷居が低い・・初心者の私をすぅ〜っと三人吉三の世界に連れて行ってくれました。あれが歌舞伎だったらついていけなかったと思う(セリフに)。ほんとうに何もかもが素晴らしく、美しい舞台でした。
 
『詩情豊かな七五調の台詞や、華やかな様式美など、歌舞伎の魅力が詰まった黙阿弥の代表作に、新たな息吹を吹き込んだ、木ノ下歌舞伎の『三人吉三』。現行上演ではカットされる、廓が舞台のもう一つの物語や、初演以来、約150年振りとなる「地獄の場」を復活させることで、群像劇としての一面を再発見し、激動の時代をもがきながらも光を求める人々を生き生きと描き出しました。木ノ下歌舞伎の企画員であり、本作含む9作品を演出してきた杉原邦生が、年越の物語の中から新時代への希望のを紡ぎ出した、誰も見たことがない『三人吉三』。江戸時代の熱気もそのままに、東京芸術劇場にいよいよ登場!』http://kinoshita-kabuki.org/kichisa15/
 
 作:河竹黙阿弥 監修・補綴:木ノ下裕一 演出・美術:杉原邦生
|あらすじ|『江戸時代。刀鑑定家・安森源次兵衛の家は、何者かにお上の宝刀・庚申丸を盗まれて断絶となっていた。ある時、立身出世を目論む釜屋武兵衛は、巡り巡って木屋(刀剣商)文里のもとにあった庚申丸を金百両で手に入れる。しかし文里の使用人・十三郎は、その取引の帰り道、夜鷹(街娼)・おとせと出会い、受け取った百両を紛失。思いがけず百両を手にしたおとせだったが、十三郎を探す道すがら、女装の盗賊・お嬢吉三に百両を奪われてしまう。様子を見ていた安森家浪人・お坊吉三は、お嬢吉三と百両を巡って争うが、そこに元坊主・和尚吉三が現れる。彼がその場で争いを収めたことで、三人は義兄弟の契りを結ぶ。また、失意の十三郎は、川に身投げしようとしたところを、和尚吉三の父・伝吉に拾われていた。訪れた伝吉の家で、彼はおとせと再会し…。 一方、吉原の座敷では、文里がお坊吉三の妹で花魁・一重に想いを寄せていた。人柄で評判の文里だったが、彼には妻子があった。文里の求愛を一重が拒みつづけていたある日、文里は、ある決意を座敷で語りはじめる。』
http://kinoshita-kabuki.org/kichisa15/about.html
 
原作にあるけれど上演されたのは約150年振りとなる「地獄の場」ですが、木ノ下さんがあてたキャストが、150年前と同じ組み合わせだったことに驚いたそうです。たとえば、土左衛門伝吉と地蔵菩薩(三代目関三十郎/武谷さん)お嬢吉三と紫式部(八代目岩井半四郎/堀越 涼)。うわぁ〜「地獄」楽しい!凄いカオスな世界なんですね、歌舞伎って思いました。
twitterで紹介してくださった方がいました→「二幕冒頭の地獄の初演版はこんなだったそうですよ」って。http://77422158.at.webry.info/201402/article_5.html

 おにぎりセット、会場入りしてから注文、2幕終わりに受け取りました。枝豆とうめ、美味しかった〜。
 
帰りに武谷さんにご挨拶しにいき、お話できて嬉しかった。と、そのときアドルフに出演していた薄平くんが・・ご本人の素顔がとてもかわいいので(それに私服なので)すぐにわからなかった。今日は木ノ下さんともお話できて、とても楽しかったと伝えられてよかった。武谷さんも言っていましたが、歌舞伎ってシェイクスピアと似てるね・・。
 
『空ヲ刻ム者』で観た森 一生くんは、おしづ弟/与吉を・・、木ノ下歌舞伎を観た猿之助さんが森 一生くんを『空ヲ刻ム者』にオファーしたんだって! 
 
【心中天の網島】9月23日(水)〜10月7日(水)[予定]こまばアゴラ劇場 空けておかなくちゃ!http://kinoshita-kabuki.org/2015/06/16