ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

彩の国シェイクスピア・シリーズ第31弾『ヴェローナの二紳士』初日★★★★★ 

埼京線がトラブルのため運転見合わせ。17時まで動かないというので北浦和からバスでさい芸へ。早めに行動しておいてよかった。


 で、いつものペペロネでパスタでも食べようと思っていたのに貸し切り・・。でもコーヒーとキッシュを出してくれました。ビストロヤマのキッシュ、美味しい〜ので、ま、しかたないね。
 
劇場の入口で大好きな蜷川さんにお会いしたので初日おめでとうございます。とご挨拶。お元気な様子で嬉しかった〜。その後、スポンサーさんとお写真撮っていました。車椅子から立って!!客席では大好きな松岡先生にもお会いできて(お隣が河合先生でした)もう始まる前から幸せ気分でした。
 
ヴェローナの二紳士』はシェイクスピアが20代後半で書いたという“ウィリアムくんの青春戯曲” 。その後の作品に繋がる台詞や設定がちりばめられているので、まるでパロディのような楽しさです。逆パロディ(笑)
私は2013年にハイリンドが松岡和子先生書き下ろしで上演した『ヴェローナの二紳士』を観ていました。ttp://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130714/1373815899 ttp://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130715/1373896646
 
「『ヴェローナの二紳士』初日。楽しかった〜。時間も短いし気楽に楽しめるシェイクスピアの初期の喜劇。台詞が後の作品に繋がるのがわかる楽しみも。通路側の席だったので、いつも以上に通路を使う演出に何度かドキドキ。だって走って通るたびにマントがふわぁ〜ってなるんだもの😍 →つづく」
「『ヴェローナの二紳士』三浦涼介くんはプローティアスの若さゆえの心変わりをくるくる変わる表情で見事に演じていて、目が釘付け。溝端淳平くんのジュリアは一途で、女性も男装姿も愛らしかったわ。月川くんは美しく気高いシルヴィア、ロミジュリの時より美しさ復活。横田さんの最初のパパ*は自由人〜。」
「来週展示会があるため明日からの仕事がすごく忙しく(同僚たちは今日も仕事していた)毎日遅くなると思うけれど、今日のヴェローナのプローティアスや、やんちゃ犬のクラブ**を思い出して、乗り切ろう!」
と帰りの電車でtweet
 
*横田さんはプローティアスのパパ アントニーオとシルヴィアのパパ ミラノ公の2人を演じています。最初のパパはアントニーオっていう名前にぴったりのノリでした。外山さんがお怪我をされたので横ちんさんが2役になったそうです。外山さん、お大事に。
**プローティアスの召使いラーンス(正名僕蔵さん)の愛犬クラブ、ほんもののワンちゃんです。ラーンスと仲良しで尻尾ぶんぶん振って、がぶがぶ噛んでいました(甘噛みですよ)。1回だけ鳴いたかな。ラーンスがクラブにひとり言をしゃべっているとき、プローティアスとセバスチャンと名乗るジュリアが登場したところ。クラブがプローティアスの腕をかぷっとしちゃって、ラーンスに怒られたとき。でも、元気いっぱい(すぎるくらい)で可愛かった〜。
 ヴァレンタインの召使いのスピードは、大石継太さん。大石さんは使い役のエキスパートです。ラーンスとスピードのやりとりも楽しかった〜。
セバスチャンといえば十二夜
 
オープニングでプローティアスがミラノに留学するヴァレンタインを見送る場面。ヴァレンタイン高橋光臣くんが台詞を忘れて、いったん袖に戻ったというハプニングがあったり(大物だわ。笑)もしたけれど、ヴェローナの街のごちゃごちゃした美術のように、勢いのある喜劇でした。『若きシェイクスピアの破天荒なエネルギー(by松岡先生)』、感じました。
ジュリアの侍女ルーセッタは侍女のエキスパート岡田さん。処女で無垢なジュリア宛のプローティアスからの恋文を受け取ったときのジュリアとのガールズトークが楽しい。
 
プローティアスとジュリアの恋が成就したと思ったのも束の間、父(横田栄司さん)の命令でヴァレンタインのいるミラノへ遊学に行かされることになったプローティアスがミラノで別の女性に恋をしたから大変です!「ジュリアは死にました」「ヴァレンタインも死にました」まで言う始末。その新しい恋のお相手はヴァレンタインが恋して婚約したシルヴィア(月川悠貴くん)だった。シルヴィアには父が決めた結婚相手(かなり嫌っている)シューリオ(河内大和さん)がいるので、バルコニーに縄梯子をかけシルヴィアを連れ出し駆け落ちしようとしていた・・。 
 
自分の恋のためにいとも簡単に親友を裏切るプローティアス。その駆け落ち情報をシルヴィアの父に流し、親友ヴァレンタインを追放に追いやる、とんでもない男の子です。恋にも世間にも鈍感でピュアなヴァレンタインくんはなんと・・最後は友情の証として自分の恋人を譲ると言いだしたのですから、そっちも呆れちゃいます。が、ジェットコースター的に展開して、ちゃんちゃんってハッピーエンドで終わるのもシェイクスピア
 
 大事なこと書き忘れていました。プローティアス(りょんくん)、歌います。塔の下でシルヴィアへの愛の歌(代理ですが、本心)を甘く切なく優しい音色で歌います。歌は戯曲にあるからですが、蜷川さん、ありがとう!!『ボクの四谷怪談』ではオープニングが松也さんとりょんくんの歌とダンスでした〜。http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20120930/1349007146
 
 あらすじ(Wikipediaより)
ヴェローナの二紳士」とはヴァレンタインとプローテュースのことである。劇は、ヴァレンタインが人生経験のためヴェローナからミラノに旅立つところから始まる。プローテュースもミラノ行きを誘われるが、恋人のジュリアと離れ離れになるのが嫌で、ヴェローナに残るという。恋を知らないヴァレンタインはプローテュースを愚かしく思う。しかし、プローテュースも父親の命令でミラノに行かなければならなくなる。プローテュースはジュリアに永遠の愛を誓い、ヴェローナを去る。
ミラノでヴァレンタインは恋を知った。しかし、その相手シルヴィアの父親のミラノ大公は、娘をシューリオという、財産はあるがとんまな男と結婚させようとしていた。そこにプローテュースが到着する。プローテュースはたちまちシルヴィアに恋をして、シルヴィアを手に入れるため、ミラノ大公に嘘を吹き込み、邪魔者のヴァレンタインをミラノから追放させる。新たな恋のために昔の恋(ジュリア)と友情(ヴァレンタイン)を裏切ったのである。
プローテュースと会いたい一心でジュリアも男装してミラノにやってきた。プローテュースはジュリアとは気づかずに、ジュリア(セバスチャンと名乗る)を小姓にし、シルヴィアへの恋文を届けさせる。しかし、シルヴィアは恋人を裏切るプローテュースが許せず、ジュリアの目の前で恋文をびりびりに引き裂く。
ヴァレンタインが好きなシルヴィアは家出をする。その頃、ヴァレンタインはひょんなことから山賊の頭になっていた。シルヴィアを追いかけて、プローテュース、小姓に化けたジュリア、シューリオは森にやってくる。そこで山賊に連れ去られかけたシルヴィアを救出し、プローテュースはシルヴィアを力ずくで自分のものにしようとする。そこにヴァレンタインが現れ、プローテュースを裏切り者となじる。プローテュースは反省して謝罪する。ヴァレンタインはそれを赦し、友情の証として、シルヴィアをプローテュースに譲ると言い出す。それを聞いたジュリアはショックで失神する。ジュリアの正体がわかり、プローテュースは反省し、和解する。ヴァレンタインを一途に思うシルヴィアの気持ちを知って、ミラノ大公は二人の結婚を許可する。
  
初日ですし、再来週だけど(もっと前に観たいけれど)また観に行くので、そのときにまた書きますーー。
 蜷川幸雄80周年記念 蜷川幸雄80作品ポスター展 11/8まで。見たことのなかった70年代のポスターから最近のまで80点。凄い圧巻です。写真NGだったので撮れず。
盲導犬』(1973)/『泣かないのか?泣かないのか一九七三年のために?』(1973)/『ハムレット』(1978)/『近松心中物語』(1979)/『NINAGAWA・マクベス』(1980)/『元禄港歌』(1980)/『タンゴ・冬の終わりに』(1984)/『身毒丸』(1998)/『カリギュラ』(2007)/『美しきものの伝説』(2010)/『ヘンリー四世』(2013)/『リチャード二世』(2015) ほか