ザ・スズナリ。最前列で。
「シアター711にて『埒もなく汚れなく』観劇。2014年に観た『密会』が大竹野戯曲でした。大竹野さん以外実在の人物。一人でいたがるのにいつも大勢が彼の周りに集まってくる。大竹野役の西尾さんと妻役の占部さん、最高でした。涙で最後は目が霞んでしまった。明日夜『山の声』上映するそうです。」
「チョコレートケーキの西尾さんと岡本さんが出るというだけで(テッパンですから)観に行ったので、あらすじも読んでいなくて、なので最初の山での場面で、あ、これは大竹野さんの話だって気づくありさまでした。」と帰りにTweet。とても良かったーーー。
「灰皿のあるじおらず 煙の恋しき夜」 笑顔で愛人の家に行く夫なんて・・ なのに。
女優であり妻であり大竹野さんの才能をいちばん信じていた小寿枝さんの愛情の深さ。ラスト、西尾さん(もう素晴らしい!)演じる大竹野がちゃぶ台で書いている戯曲『山の声』、真っ先に読んでもらう相手が小寿枝さんで、二人で声を出して台詞を読み上げる。それがそれまで(家族から逃げる)のと違い、家族への愛を書いたものだったので、また号泣でした。
アフタートークのゲストが劇作家の長田育恵さん(瀬戸山美咲さんと同い年で仲良しみたい)で、劇作家としての大竹野さんの気持ちも女性の気持ちもわかるので、途中で席を立ちたいくらい言葉が刺さってきたとおっしゃってました。そうか・・劇作家は作品を褒められると不安になるものなのかなぁ。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/ くじら企画 http://www5c.biglobe.ne.jp/~kujirak/
http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/rachimonaku_kegarenaku/index.html
作・演出:瀬戸山美咲 美術:原田 愛 照明:上川真由美 音響:泉田雄太 ドラマダーク:中田顕史郎
出演:西尾友樹(劇団チョコレートケーキ)、占部房子、岡本篤(劇団チョコレートケーキ)、柿丸美智恵、小田豊、照井健仁、和田華子、冨澤力
「2009年、不慮の事故により48歳という若さで世を去った劇作家・大竹野正典さん。家族を持ち、会社勤めをしながら、意欲的な作品を創り続けました。今回、大竹野さん自身の人生を描くにあたり、ご家族、芝居仲間の皆さんに取材。彼の創作の原点はどこにあったのか。現実を出発点に遠く遠くへ観る人をいざなっていった大竹野さん。遺作『山の声』を出発点に「満たされた孤独」を書き続けた彼の心の果てへ向かいたいと思います。」
『山の声』:小説「孤高の人」のモデル登山家・加藤文太郎の生き様と厳冬期槍ヶ岳の遭難事故を モチーフに描いています。
明日の夜19時から上映する『山の声』(無料)、見たいけれど、仕事だわ〜〜。
『悲劇喜劇』7月号に『埒もなく汚れなく』の戯曲も。
ミナモザ『彼らの敵』と劇団チョコレートケーキ『治天ノ君』どちらも再演、どちらもすごーーーく良い作品です。どちらも西尾友樹さん主演。ぜひぜひ。
第23回読売演劇大賞にノミネートされた『彼らの敵』http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20150802/1438532501
第21回読売演劇大賞 優秀作品賞に選ばれた『治天ノ君』http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20131222/1387727074