いつも録画している植物男子ベランダー(センニチコウ・ウォーズ)の後で、録画しておいた「没後20年 ドキュメンタリードラマ おかしな男〜渥美清・寅さん夜明け前〜」を見た。
「寅さん役でブレイクする前の若き日の渥美清を描くドキュメンタリードラマ。原案は小林信彦による評伝「おかしな男」。私生活も心も決して他人に見せなかった孤独な天才・渥美清(柄本佑)と、駆け出しだが鋭い批評眼を持つ作家・小林信彦(川口覚)。2人はテレビの仕事で偶然出会い、心を許すようになる。そこで語られていた渥美の「本音」とは?関係者の証言も織り込みながら、昭和最大のヒーローの知られざる雌伏の日々に迫る。」http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92420/2420451/index.html
「出会いは、1961年の夏。四角い顔に細い目のその男は、33歳。NHKのドラマで全国区の人気者になる寸前。僕は28歳で、小説を書き始めていた。“芸”への強い興味だけでつながっているような、奇妙な関係。底知れぬ凄みを示したかと思えば、なんともいえないおかしみも持っていた彼はやがて、“寅さん”となった―。」(「BOOK」データベースより)
面白い構成のドラマでした。不思議な感覚。寅さんになるまでの葛藤。芸人ではなく俳優としての葛藤。アフリカでの笑顔(アフリカの映画『ブワナ・トシの歌』は渥美さんが羽仁進監督に持ちかけた)。虚構の男は、見終わった今もやっぱり虚構の男で。小林さんと出会う、もっともっと前の渥美清を知りたくなる。渥美清になる前の男を知りたくなる。
渥美清役の佑くんと小林信彦役の覚くんが渥美さんの映像を見たりしながら演技の打ち合わせをしている姿も含めてのドラマ。二人が話し合って決めているところが見れてよかった〜。覚くんは、ご本人の出演もあり、ナレーションの途中で小林信彦さんの声に変わる演出もあって緊張したかしら。
良い番組でした。 昔、お正月はフーテンの寅さんだよねって映画館に観に行った思い出があるなぁ。