目白へ。
食べようと思って行ったお蕎麦屋「瀧乃家」さんが日曜定休で・・鰻重食べた〜。贅沢しちゃいました。
1週間ぶりのシアター風姿花伝
南果歩さん、成河くんからセンスのよいお祝い花。
プレビューの感想 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20160814/1471183553
原題 "Landscape with weapon" http://www.fuusikaden.com/weapon/
原作:Joe Penhall ジョー・ペンホール 翻訳:小川絵梨子 演出:千葉哲也
出演:千葉哲也 那須佐代子 斉藤直樹 中嶋しゅう
美術:島次郎 照明:松本大介 音響:藤平美保子 衣裳:伊藤早苗 ヘアメイク:鎌田直樹
「<平和のために>政府プロジェクトの一員となった男の葛藤を軸に、連綿と続く戦争の背景にある国家・企業そして人間達の姿を描く。」
2010年に俳優座劇場で『兵器のある風景』というタイトルで上演された舞台に中嶋しゅうさん出演されていたのね。浅野雅博さんがブルックスかな。
イギリスの話。『いま、ここにある武器』という小川絵梨子さんのタイトルがすごくいい。とても身近なことなんだと教えてくれている。平和利用もされているけれど、軍事利用されているドローンの話だけれど、2010年に聞いてもピンとこなかったかもしれない、それが今は誰もがドローンという名前を知っているから、残念なことに戦争も兵器もその頃より私たちの生活に近くなってもいますし。小さな真っ白な室内で、今日は最前列(首痛い)だったこともあり目の前で白熱する会話に巻き込まれて、喉がカラカラに・・。航空力学の研究者ネッドは、自分の開発が軍事産業に利用されることを、兄のダンに指摘されるまで、心の片隅にしまってあったのかもしれない。パンドラの箱のように。
ちょっぴり可愛い兄弟喧嘩。子どものようなネッド。ロスの苛立ち(それもわかる)。ブルックスの冷酷さに私まで何かを自白してしまいそうでした。2幕の途中でブルックスが電気を消すと同時に劇場の空調が止まり(多分)観ている方まで息苦しくなったのも計算されていたことですよね。
あーーーすごーーーく面白いので多くの人に観ていただきたいから感想を書きたいのに、どうやって書けばいいのか・・・なので、↓ 載せます。
産経ニュースの劇評「人間の意思超え、動くメカニズム」(小山内伸さん)
http://www.sankei.com/entertainments/news/160820/ent1608200009-n1.html
「技術者のネッド(千葉)はドローンを利用し、無人でターゲットを絞れる軍事技術を発明。それを聞いた兄のダン(中嶋しゅう)は殺人への加担を非難する。一方、ネッドは、英国政府の出資を得て開発しようとする上司のロス(那須佐代子)と知的所有権を巡り、対立。秘密情報局員、ブルックス(斉藤直樹)の介入を招く。」「発明品のもたらす意味が徐々に分かってくるストーリー展開がスリリングで面白い。防衛をめぐる兄弟の激しい議論があり、計画を撤回したネッドと会社側との、良心か利益かをめぐる対決がある。さらに、反抗したネッドは終盤、無残な姿をさらし、国家のしたたかさ、冷徹さにゾクリとさせられる。」「出演者4人の小さな舞台ながら、戦争と人間性、世界情勢と国際経済といった壮大なテーマを秘めている。人間の意思を超えて動くメカニズムがリアルに提示され、今日の世界の危うさが浮き彫りになる。」「こうした問題を日常レベルで血肉化した俳優陣が見事だ。殊に千葉の変容ぶり、中嶋の説得力ある演技が目を引く。千葉演出は、力関係を反映した立ち位置を工夫し、緊密な空間を作り上げた。小川絵梨子の訳も明晰。この夏、見るべき一本だ。」
いつか、ネッドは子どもたちが楽しめるロボットとか作れるようになればいいなぁ〜と思ったラストシーン。 ↓ 観た方はわかってくれると思う。
レオナルドダビンチが作ったロボット”メカニカル・ライオン” 停止すると胸を開き、その中にはユリの花が入っていたらしい。
Da Vinci's mechanical lion walks
斉藤直樹さんの日焼けした長い手足、「侍」と書いてあるキャップをかぶったブルックスがアメリカ人っぽいわーー。