ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

はてなダイアリーから引っ越してきました。浦和レッズが大好き!! 音楽と映画とライブとお芝居が好き。ラーメンズが大好き。

『「表に出ろいっ!」英語版”One Green Bottle”』★★★★★ 

 シアターイーストへ。
 
2010年野田地図(NODA・MAP)の番外公演『表に出ろいっ!』は、<父親>役に十八世中村勘三郎(2012年に亡くなられた)、<母親>を野田秀樹が、<娘>を黒木華太田緑ロランス(Wキャスト)で上演。私は太田緑ロランス版を観ました。
表に出ろいっ!』★★★★★ http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20100926/1285516184
12月に観ていない黒木華版がWOWOWで放送されるので楽しみ。
 
今回のEnglish versionは、<母親>を野田秀樹、<父親>を女優であるキャサリン・ハンター、<娘>を男優であるグリン・プリチャード、吹替に大竹しのぶ阿部サダヲというキャスト。片耳にイヤホンをして吹替の声を聞きながらの観劇でした。聞き始めは吹替邪魔じゃないのかな?と思ったのですが、二人とも淡々とセリフを読むので、全く問題なく、父親(キャサリン・ハンター)を大竹しのぶ、娘(グリン・プリチャード)を阿部サダヲという、吹替も男女逆だった、その試みが面白かったです。
 ちゃぶ台がある居間という設定は同じだけれど、クラシックな壁紙になっていたことや能舞台のようなセットが追加されていました。美術は堀尾幸男さん。ひびのこづえさんの衣裳も可愛かった〜。
 
父親を演じる磯野波平ヘアのキャサリン・ハンターの表情の豊かさに惚れ惚れ(私は野田さんのTHE BEEでファンになった)。グリン・プリチャードが演じる娘が大きいのに仕草がとてもキュートだったり、野田さんのパワフルな母親は興奮すると日本語で叫んだり、とにかく楽しい舞台でした。2010年にはなかった自撮り棒が小道具に。
席がA列(最前列)だったので、野田さんが落ちてくるかと思うほどの迫力でした。まさに「ドタバタの末の狂気を力技でみせる約80分。」でした。

 (撮影:篠山紀信さん)
「ハンターの身体が驚くほど柔らかいのをみて、2010年の日本版の勘三郎に「伝統芸能の役者は体が硬いんだ」といった台詞があったことを思い出す。一般的な再演ならば、そこで勘三郎が演じた<父親>と今回の<父親>を比べてしまうものかもしれない。しかしハンターは、国籍も言葉も性別も違う。イメージがダブらないおかげで、上演中は純粋に今作楽しみ、観劇後は懐かしさとともに前作を思い出すことができた。」とゲネプロのレポートにあったように、本当に勘三郎さんと全然ダブらずに楽しめました。https://spice.eplus.jp/articles/154410

http://onegreenbottle.jp/%E2%80%8B
作・演出:野田秀樹 英語翻案:ウィル・シャープ 演奏:田中傳左衛門
美術:堀尾幸男 照明:クリストフ・ワーグナー 衣裳:ひびのこづえ 作調:田中傳左衛門 サウンドデザイン:原摩利彦 音響:藤本純子 ヘアメイク:赤松絵利 バック・トランスレーション:常田景子 ピーター・マーシュ 演出助手:ラガ・ダール・ヨハンセン プロダクション・マネージャー:ニック・ファーガソ
キャスト:父/キャサリン・ハンター 娘/グリン・プリチャード 母/野田秀樹
日本語吹き替えキャスト:父/大竹しのぶ 娘/阿部サダヲ 母/野田秀樹 ※英語上演・イヤホンガイド(日本語吹き替え)付
<あらすじ> 父、母、娘の3人家族の物語。その夜、三人はそれぞれ絶対に外出しなくてはならない理由があった。しかし、愛犬プリンスが出産間近とあり誰かが家に残り、面倒を見なくてはならない。父として、そして伝統芸能嘘、裏切り、あの手この手を使って、それぞれが他の二人をあざむき、なんとか家を抜け出そうとする。やがてそれぞれの「信じるもの」が明らかにされ、互いの中傷、非難、不寛容が、事態を思わぬ方向へと導いていく……。
 
ジョン・ケアード「個性あふれる、創造力豊かな仲間であるキャサリン・ハンターとグリン・プリチャードとのカンパニーであるこのOne Green Bottleで、秀樹がいつものように演劇的な魔法に私たちをかけてくれることは間違いないでしょう。そして、一本の緑の瓶が壁から落ちる時、この作品は真のスマッシュヒットとなることでしょう!」やデビット・ルボー「野田の革命は、全ての正当な革命がそうであるように、私たちに語りかけてやみません。私たちの人生の奇妙さこそが、見慣れたクリシェよりもずっと美しいのだということを。」のコメントあり。http://onegreenbottle.jp/%E2%80%8B