ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス/MAUDIE』 ★★★★★ 

 有楽町から桜木町へ移動。シルスマリア SILSMARIA
 ブルグ13へ。
映画のスクリーンのフレーム全てにも命が吹き込まれていた。モードの笑顔が素敵です。サリー・ホーキンスは『シェイプオブウォーター』もいいけれど、こちらもすごいです。
家政婦として雇われたエベレットの家へ続く1本道をリウマチで足を引きずり猫背で歩くモードの姿がスクリーンに度々映るのですが、その一本道を歩くシルエットがエベレットと二人になり、モードを二輪車に乗せたシルエットになっていく。少しずつ距離が縮まっていく様子がとてもあたたかい視線で描かれていた。無骨で優しさを表に出せないエベレットを演じたイーサン・ホークもとても良かった。最初は横暴なご主人に思えたけれど、部屋の壁にお花や鳥の絵を描くことも止めなかった(窓側だけはやめろと言ったけれど、それも最初だけ)何も言わずに網戸をつけたり
家族の愛に恵まれなかった二人が出会えたことは運命だったんだろうな。ガスも電気も水道もなくても(借金もない)幸せな生き方。幸せのカタチは当人同士が決めるものだから。モードが二人のことを「片方が伸び伸びで、もう片方が穴だらけの使い古した靴下みたい」だと言った時、エベレットはモードのことを白いコットンの靴下だと言ったりしちゃって。
 エンディングで小さな家で暮らす実際のルイス夫妻の写真が数枚映し出されました。幸せそうな顔してた。
サンドラと出会えたことも良かった。
 
公式サイト  http://shiawase-enogu.jp/
ストーリー「カナダ東部のノバスコシア州。小さな町で叔母と暮らすモード(サリー・ホーキンス)は、絵を描くことと自由を愛していた。ある日、商店で買い物中のモードは、家政婦募集の広告を貼り出した男に興味を持つ。男は町はずれで暮らし、魚の行商を営むエベレット(イーサン・ホーク)。モードは束縛の厳しい叔母から逃れるため、住み込みの家政婦になろうと決意。彼が1人で暮らす家のドアをノックした。子供の頃から重いリウマチを患い、両親が他界した後は一族から厄介者扱いされてきたモード。孤児院で育ち、学もなく、生きるのに精一杯だったエベレット。そんなはみ出し者同士の同居生活はトラブル続きで、2人を揶揄する噂が広まる。しかし、モードがこしらえた熱々のチキンシチューを口にして、エベレットは孤独だった心が温まるのを感じるのだった。そんな時、エベレットの顧客サンドラ(カリ・マチェット)が家を訪れる。ニューヨークから避暑に来ている彼女は、モードが壁に描いたニワトリの絵を見て一目で才能を見抜き、絵の創作を依頼する。サンドラの期待に応えようと、モードは夢中で筆を動かし始めた。壁に、板に、請求書の裏に。そんな中、徐々に互いを認め合い、距離を縮めていったモードとエベレットは結婚。一方モードの絵は雑誌やテレビで取り上げられ評判となり、小さな家には観光客が押し寄せる。絵の創作に集中するモードに代わり、エベレットが家事と営業を担当するようになっていた。変わらず慎ましやかな生活を送り続ける2人は絵が1枚5ドルで売れる状況に驚き、顧客が喜ぶ姿を見るだけで満足していた。モードの絵の評判は広がり続け、やがてアメリカ合衆国大統領ニクソンから依頼が舞い込むまでに……。」
監督・脚本:アシュリング・ウォルシュ
出演:サリー・ホーキンス(モード・ルイス) イーサン・ホーク(エベレット・ルイス) カリ・マチェット(サンドラ) ガブリエル・ローズ(アイダ)
撮影:ガイ・ゴッドフリー 美術:ジョン・ハンド 衣装:トリーシャ・バッカー 編集:スティーブン・オコンネル 音楽:マイケル・ティミンズ

モード・ルイス Maud Lewis 1903-1970
1938年に魚の小売業を営むエベレット・ルイスと出会い結婚。エベレットはディグビー郡マーシャルタウンにある小さな小屋に住んでいたため、モードは亡くなるまでの32年間、ガスも電気も水道も無い小さな家でエベレットと暮すことになる。エベレットが魚を売る際にモードの描いたポストカードを一緒に売りだしたことで絵が評判となる。当初は1枚25セントで販売していた。1964年にカナダの週刊誌「Star Weekly」で紹介されると、彼女の名はカナダ中に知れ渡る。更に1965年にはカナダ国営放送CBCのドキュメンタリー番組「Telescope」で取り上げられ、アメリカのニクソン大統領からも絵の依頼が来るほどに。モードの絵はホワイトハウスに2枚飾られていた。1970年、関節炎と気腫の合併症による肺炎で死去。

映画がすごく良かったから 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』映画展も観に行きたい。
カナダ大使館は映画公開を記念して、モード・ルイスが描いた花柄の容器(実物)のほか、映画撮影に使用された小道具などを展示。カナダ大使館 高円宮記念ギャラリーにて、3月29日(木)まで開催中。http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/events-evenements/maud-lewis.aspx?lang=ja
 韓国版のデザインが素敵。