お隣ではナイロンの『睾丸』。なので、この前の広場が演劇ファンでいっぱい。とても良い雰囲気。
シアターイーストへ。
http://www.modernswimmers.com/nextstage/kutouten3/index.html
2013年12月にザ・スズナリで2回観た『死ンデ、イル。』の再演。Wキャストのルポライター役はその時観たのと同じ古山憲太郎さんでした。
「「生きてるだけで儲けもの」が一番嫌いな言葉になった。」
演出が変わったところもあり(最後の浪江町の自宅でのシーンも変わっているよね?だから、ラストの七海にすっと繋がってよかった。)、素晴らしくて感動した2013年よりもさらに深くさらに素晴らしい舞台になったいた。
「音楽を聞きながら 向かおう」「死ンデ、イル。」「生キテ、イル。」
福島の浪江町で被災して、違う町に一人で住む叔母の家に、姉夫婦と暮らすことになった女子高生の話。
「ある日彼女は消えました。行方不明者、彼女。彼女、不在。不在で初めて存在できた彼女。「彼女は何であったのか」死んで存在する彼女。死ンデ、イル。」
フライヤーに載っているこの言葉の意味が終盤でわかる演出。まわりの誰もが自分のことばかりで彼女のことを本当に考えてはいなかった。ピーマンと同じく七海は厄介なものだったんだ。ああ「お母さん」が生きていたらなぁ・・。風評被害で楽しみにしていた修学旅行も中止。「自然災害」がなかったらなぁ・・。
泣きすぎた。
作・演 出:蓬莱竜太
出演:片山友希 / 古山憲太郎 津村知与支 小椋毅 西條義将(以上モダンスイマーズ)/ 松尾潤、成田亜佑美、野口卓磨 / 千葉雅子(猫のホテル)
消えた女子高生 高井七海を演じた片山友希ちゃんが素晴らしかった。セトウツミでおとぼけな感じの役を演じた女の子だと思わなかった。モダンスイマーズにもはまる千葉雅子さんのユウコ叔母さん、柔らかな容姿なのに芯がある成田亜佑美ちゃんの咲(七海の姉)も素晴らしかった〜。
必死で生きている人たちの真実。句読点三部作、再演してくれて本当によかった。
古山憲太郎さんにご挨拶して、急いで初台へ。