ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

パラドックス定数第44項『トロンプ・ルイユ』★★★★★ 

シアター風姿花伝にてパラドックス定数の『トロンプ・ルイユ』観劇。
予約していた初日が中止になったため追加された回でした。観ることができてよかった!!追加公演がなかったら
 
もうね!物凄くおもしろくて、物凄く感動した!こういうのが観たかった〜(^O^)
何故トロンプ・ルイユなのか観て納得!膝を打ちました!
チケットは馬券!馬券を握りしめる私。

 「走れ人間。笑え競馬馬。」

地方競馬の競走馬たちと人間たちの物語、海が見える厩舎が舞台。6人の俳優が馬と人を演じるのだけれど、人も一役ではない(競馬場の観客にもなる)という入れ子構造・・超入れ子・・というか、入れ子どころじゃない!一つのセリフを言いながら馬が人に替わり人が馬に入れ替わる。くるくると。人と人が会話していたかと思うと一方が馬になったり。手綱をつけられると馬になる。それが全く違和感なく、お揃いのネクタイ止めをつけているなぁと思っていたら、手綱を引っ掛けるためのものだったのね。 
それぞれの性格がわかる6頭の馬たちの会話がすごく楽しい。あーー楽しかった。ラストに悲しい出来事も・・。
 
*丸亀競馬場のモデルとなったのは荒尾競馬場。2011年12月23日に廃止になったそうです。
「黒板にチョークで名前を書いてくれるウチの競馬場の方がずっといい」「この厩舎と丸亀の競馬場からは海が見えるんだ」パラドックス定数さんのTweet https://twitter.com/pdx_labo/status/1085549938044358656

ハマっ子としては根岸競馬場が出てきて更に感動。ということはまだ横浜競馬があった時代のお話なのね。
 
作・演出:野木萌葱
出演:植村宏司 井内勇希 諌山幸治 加藤敦 山田宏平 小野ゆたか
https://pdx-c.com 
「今まで何千何万もの仲間たちがこの場所を駆け抜けた。風が吹けば砂塵が舞い上がり雨が降れば泥の海になる。そんな場所を俺は走る。金とか欲望とかそういうことはよくわからない。夢とか希望とかそういうこともよくわからない。
だけどコーナーを曲がって最後の直線湧き上がる大歓声の中をただ真っ直ぐに先頭を走る。俺はこの瞬間の為に生まれてきた。競走馬なら誰でも必ずそう思う。」
 
中央競馬の華やかさからは程遠い、海に臨むとある地方競馬場。突然そこにあらわれた老馬と駿馬。老い、傷つき、自身の器の大きさを知り、そして或いは過去の栄光を重く背負った、馬と人。人間の、渦巻く純粋な欲望を追い風に走り続ける馬達の、突き抜ける貪欲な疾走本能を導き添い遂げる燻り燃える命の物語。」https://pdx-c.com
 
鼻セレブ(笑)
全然違うんだけど、大好きだった藤原審爾の動物小説(主人公が動物)を20年ぶりくらいに読みたくなった!