Eテレで亀田佳明さんの声を聞きながら(『地球ドラマチック』のナレーション)今日の『白いウサギ、赤いウサギ』を思い出している(テレビ画面に集中していない。笑)
新宿2丁目にある地下の小さなスペース「こった創作空間」『白いウサギ、赤いウサギ』16時の文学座の亀田佳明さんの回へ。
White Rabbit, Red Rabbit
作:イラン出身で、ドイツ・ベルリン在住の劇作家 Nassim Soleimanpour ナシーム・スレイマンプール 訳:關 智子
Nassim Soleimanpour 1981年イラン・テヘラン出身、テヘラン在住。兵役拒否のため、2012年まで自国を出られなかった。パスポートを入手したのち、ブリスベンのWorld Theatre FestivalやアムステルダムのTolhuistuin、サンパウロのSESC Villa Mariana、ウィーンのシャウシュピールハウス、クアラルンプールのDPA、ブレーメン大学などでワークショップ・ファシリテーター、パネラーとしても活躍。最新作『Blind Hamlet』はロンドンを拠点とする俳優たちに書き下ろされた作品で、UKツアーを行った。
稽古なし、演出家なし、俳優は封印された台本を当日渡され私たちの目の前で封を切った。
2年間の兵役を拒否したため国外に出る自由のないイランの青年(執筆当時29歳)ナシーム・スレイマンプールの旅する演劇。45カ国以上の劇場を旅してきたという。
彼が英語で書いた作品。毎ステージ異なるキャストで、リハーサルはなし。俳優に求められるのは、作品の内容、自分の役割について、何も知らずに本番を迎えること。(この作品を一度でも観た人は、今後一切本作品を演じることはできない)
今日、 隣で見ていた友人は通し券で全5公演見るらしいけれど、私は一回きり。 亀田さん、ほんとに上手いーー!客席の取り込み方も素晴らしくて夢中で舞台に参加した90分でした。ある場面の30秒は短かったですね。
客席は満席で45人。即完売だったこの一度限りのライブを観れた私は幸せものです。
『白いウサギ、赤いウサギ』ご指名で舞台に立った人たち皆さまもすごく良くて、ラスト自主的に立った男性もすごく上手で!楽しかった〜
私はこそこそとメモ係で参加。ナシームさんにメールしなくちゃ(笑)
池袋のとき(2016年「紛争地域から生まれた演劇 8」堀源起くんが読んだ回)、後半の方少ししか見れなかったので、今回やっと話がわかって、よかった!
「赤いウサギ」とは何か、「白いウサギ」とは何か、素晴らしい戯曲です。みずみずしいい緊張感に包まれる体験でした。
主観による〜16時亀田さん。実は亀田さんの「やりたい」の一言でプロデュースを決意しました。何度も現場でご一緒していますが、やはり初めて役者と演出家としてお仕事した時に、亀田さんの凄さを思い知りました。役の捉え方、台本の読み方、舞台での在り方。今回も期待しています。
— 生田みゆきプロデュース ウサギの会 (@GZjBO2wAVk5eKWX) March 21, 2019
『白いウサギ、赤いウサギ』
— 關 智子 Tomoko Seki (@eiooo0203) March 23, 2019
ともあれこんなに沢山の俳優さんに読んでいただけて、翻訳者冥利に尽きるというものを実感しつつ、翻訳者と名乗るにはまだまだだなぁと課題を沢山持ち帰るのでした。
「こった創作空間」の向かいにあるバーバー「松床」