池袋へ移動。食事してから夜はシアターウエストにて、てがみ座『燦々』
改訂再演だそうですが初見。
夜鳴き蕎麦屋(夜鷹蕎麦…)のシーンから最後までほぼ泣いていたので目が痛い。素晴らしかった。音楽の使い方もおもしろい。
止められない描きたい情熱。闇の中、私の上にも光が燦々と降り注がれました。陰影礼賛。
北斎の娘お栄を演じた前田亜季さん(朝ドラ「スカーレット」と重なった。今朝の、器から音楽が聞こえるのシーンにも)一生ひとりでいる決意に胸が苦しく。
酒向芳さんの葛飾北斎はチャーミング。
石村みかさんは何役も。気風が良くて儚くて楽しくて、ほんとそのどれも美しかった。
女のお栄なら美人画を描いてほしいと言った花魁の霧里。姉女郎の夕霧の部屋での場面はとても刺さった。
お栄と喜美子(やっぱり重ねちゃう)
昭和よりさらに女性が生きづらい時代から女の敵は女ではない。ですよねー。
久しぶりの川口覚くんも良かった。
脚本:長田 育恵 / 演出:扇田 拓也
美術:杉山 至 / 照明:稲葉直人(ASG) / 音響:内藤勝博
映像:浦島啓(コローレ) / 衣裳:阿部美千代(MIHYプロデュース) / ヘアメイク:奥野展子 演出助手:日置浩輔 / 舞台監督:内藤正広
イラスト:五十嵐大介 / 題字:髙橋藍夏 / 宣伝写真:保坂 萌 / 宣伝美術:鈴木勝(FORM)
映像:浦島啓(コローレ) / 衣裳:阿部美千代(MIHYプロデュース) / ヘアメイク:奥野展子 演出助手:日置浩輔 / 舞台監督:内藤正広
イラスト:五十嵐大介 / 題字:髙橋藍夏 / 宣伝写真:保坂 萌 / 宣伝美術:鈴木勝(FORM)
『燦々』3時間半くらい観ていたような感じ。長さでなく、濃さ。
こちらもお薦めしたい。日曜日まで。
お栄の「応為」としての作品は10点くらいしか見つかっていないらしい。シーボルト先生の遣いの画商が北斎と弟子たちの絵の違いがわかったように専門家にはわかるのでしょうが、10点とは切ないなぁ。https://plaza.rakuten.co.jp/heroci/diary/201712260000/?scid=wi_blg_amp_diary_next