3日しかない公演なので昨日初日、今日千秋楽だった優河ちゃん。昨夜観て、あまりにも素晴らしかったので、今日当日券の抽選に参加。私は最後尾だったのになんと補助席と立ち見しかない当日券の35人に呼ばれたわけで、でも昨日2階だったので補助席と2階はやめようと決めていたのでキャンセル待ちに。5分前にキャンセル待ち1番に呼ばれ、1階S席後方の端っこのチケット購入できました。私「もってた」よね。
ミュージカル『VIOLET』優河ヴァイオレット初日★★★★★ - https://magnoliarida.hatenablog.com/entry/20200904/1599230449
ミュージカル『VIOLET』本当に素晴らしい作品でした。
ソワレで唯月ふうかヴァイオレットを観て、優河ヴァイオレットと全然違うことにびっくり。それで作品の印象までガラリと変わることにもびっくり。演出も他のキャストは同じなのに別作品のよう。どちらもそれぞれ良くて、でも好みは分かれそう。
ヤング・ヴァイオレットもダブルキャストで、二人の歌い方もまるで違いました。
えっと、マチネは優河ヴァイオレット回でヤング・ヴァイオレットがモリス・ソフィアちゃん。揃って初舞台だったそう!素晴らしい女優の誕生でしたね。ふたりの千秋楽直後↓
https://twitter.com/musical_violet_/status/1302218025794297856?s=21
優河ヴァイオレットはソウルフル。座り方やたたずまいに、コンプレックスからのひねくれた面も見れる。差別されたことに立ち向かう。こんなに役をとらえた素晴らしい歌声を聞いたのははじめてかもしれない。全身から魂の叫びが聞こえるよう。何度も心が揺さぶられ、礼拝堂の場面から涙が止まらなかった。
「ヴァイオレット役の優河がとにかく素晴らしい。舞台に現れた瞬間から、孤独な手負いの獣のように生きてきた彼女の足跡(そくせき)がはっきり見える。そしてその声……!哀しさと怒りと諦めと希望とがすべて内包されている彼女の声でせりふが語られ、エモーショナルな旋律が歌われる〜」
そう、これ!私はうまく表現できなかったことをレビューで書いてくださっている上村由紀子さん(演劇ライター)#VIOLET spice.eplus.jp/articles/275119
ソワレのヴァイオレットは唯月ふうかちゃんとヤング・ヴァイオレットは稲田ほのかちゃん。
唯月ふうかちゃん(天保十二年のシェイクスピアが素晴らしかった…)は歌声はふつうなのに、せりふを言う声が可愛すぎる。ザ・ミュージカルという歌声。差別されも強がって頑張っているヴァイオレットです。残念ながら悩みがあるように見えない…
ふたりの容姿が違うこともあるけれど、歌でこんなにも違うヴァイオレットを観れるとは!
藤田俊太郎演出は盆を回しながら(ロードムービーのように各地でバスを停車させ、そこで一泊したりメンフィスの夜の街にくり出したり!)過去も織り込み、あちこちで会話(歌)が重なりあうのに全員の言葉(歌声)がちゃんと届く。消えてしまう言葉がなかった。すごいクオリティ!
『VIOLET』は1964年9月4日グレイハウンド・バスに乗ったヴァイオレット。傷のメイクはしていないので運転士兼車掌や途中で寄ったダイナーの店員の表情や言葉でわかる。
同じバスに乗りあった吉原光夫さんのアメリカ陸軍の黒人兵士フリックと成河くん(今回の髪型すごくいい!)の白人兵士モンティとポーカーに興じたことで距離が縮まる3人。ふたりのそれぞれの葛藤。黒人であることで差別を受けてきたフリックとベトナムに志願するモンティ。テレビ伝道師を信じタルサを目指す真っ直ぐなヴァイオレットに惹かれるふたり。心からヴァイオレットを愛したのはどちらか…
男の子を信じなくなっていたヴァイオレットが辿り着くのは…
↑まとまらないのであとで↓
脇を固める人たちも素晴らしかった。
伝道師(畠中洋さん)最高っ!ゴスペルで盛り上がるシスターたち。伝道がショー化されてしまったことへの葛藤も描かれていた。映像を使った俊太郎くんらしさ全開の演出だけど、最初の囲みステージだったらなかったんだろうな。と思うと映像あり、楽しかった!
ほんと、奇跡の舞台を観られたことに感謝します。
ちょこちょこ追記する予定。
「VIOLETのオケメンバー。猛獣のごとき素晴らしい演奏をしてくれます。ってことを谷口ゆうなさんに話したら「『江草大サーカス』ですね」って言われたので、そのままバンド名にいただきました。残り二回、舞台袖で張り切って演奏します。」https://twitter.com/egeg/status/1302170685557542912?s=21