マームとジプシーの藤田貴大が語った、演劇のこれから | Numero TOKYO
「3月から数えると7つの作品が中止、または延期になりました。しょうがないにせよ、まったく公演を実施しないというのを避けたいという気持ちはもちろんあるわけです。緊急事態宣言が発令されてすぐ、 Zoomによる演劇に着手する劇団や、公演自体を映像配信による発表に代替する動きがありました。でもそれをすれば演劇は生き残れるかというとそうではない気がして。演劇は、もちろんのことですが劇場で行われる表現だったし、本来は劇場で上演されるはずだったクオリティを下げて映像配信するというのが「代替」と呼べるのだろうかという疑問はありました。部屋と部屋がつながる、みたいなイメージは面白いかもしれないけれど、たとえば衣装があるはずだったところを部屋着のままだったり、舞台美術があっただろうに生活感が漂う部屋がむき出しで映っていたりとか、作家がそれでいいならいいのかもしれないけれど、でも演劇はそれでいいのかな、と。僕が考える現代を生きる演劇のイメージとかけ離れた、あるいは退行した演劇を目の当たりにした期間でもありましたね。かならずしもそういう類いの配信すべてがそうだったと思っているわけではないですが。」
「本来は有名無名に関わらず、この役にはこの人しかいないという視点が理想だと思うのですが。」
あ、ティーファクトリー|第1回 T Crossroad短編戯曲祭「2020年の世界」は、CプログラムとFプログラムを予約しました!
http://www.tfactory.jp/data/t_crossroad1.shtml
全19作品。吉祥寺シアター
<出演>
大沼百合子
高木珠里
石村みか
畑中咲菜
田中壮太郎
林田一高
寺内淳志
下前祐貴+ゲスト
tfactory.jp
Cプログラム 演出: 川村毅
『NO BODY』作: サカイリユリカ
『何かを決めるには若すぎる』作: 松本 雄貴
『楽園』作: 立田優詞
Fプログラム 演出: 川村毅
『きみとかける未来』作: 尾崎 太祐
『清経』作: 波田野淳紘
『Unprovable』作: 萩谷至史