詩森ろば作・演出による本格的経済演劇「hedge」「insider」に新作「trust」を加えた『hedge1-2-3』観劇。
田島亮ちゃんと井上裕朗さんのいないhedgeは、やっぱり寂しかった。あの役の亮ちゃんを観たかったーー。
あうるすぽっとにて『hedge/insider』F列。
【作・演出】詩森ろば
【出演】原 嘉孝 岡田達也(演劇集団キャラメルボックス) 浅野雅博(文学座) 加藤虎ノ介 今奈良孝行 佐野 功 根津茂尚(あひるなんちゃら)酒巻誉洋 藤尾勘太郎 池村匡紀(クロムモリブデン)吉田栄作
カッコイイ美術も、オープニングのスーツへの生着替えは健在でした。8年ぶりで記憶も朧げかな〜と思っていたけれど、始まったら全部戻ってきた!hedgeもinsiderもちゃんと内容覚えていました。やっぱり凄く面白い。経済の話なのにめちゃエンタメ!初演よりさらにエンタメ化されて歌ありダンスありの舞台。原ちゃんはさすがジャニーズ、ダンスのキレが違う!決めるときの見せ方が上手い!ストーリーテラー的な役割も担っていて、聞きやすいし上手かったなぁ。カーテンコールのお手振りもさすが…
重要な役である加治役の井上裕朗さんが体調を崩され代役で出演してくださった加藤虎ノ介さん、1週間くらいしかなかったのに凄いです。
hedge「人間が編み出した最高のコミュニケーションの産物であるはずの貨幣経済。金融とはそれを流通させること。なのに、結果としてコミュニケーションを分断する皮肉と、しかし今なおそこに確実にある可能性。経済を考えることは人間を考えること。これは日本初のバイアウト・ファンド、マチュリーパートナーズの創設とクレーン会社「カイト」の企業再生ファンドにかける男たちのドラマです。」
hedgeの生演奏は鈴木光介さん。まぁーーーかっこいいったらないです。見ちゃいます。見惚れます。
でも、hedgeはちょっぴり散漫な気がしたのだけど、それは初演時は知らなかった経済用語(用語説明を入れる演出なので流れが止まる)とストーリーを知っていて観た私の問題かもしれない。
何度も何度も思ったのはマチュリティーパートナーズ代表・茂木役の吉田栄作さんが宇宙レベルでカッコイイ!ということ。ほんとうに大陸的で自由に見えるし、目を見張るくらいかっこよかったです。目が釘付けです。
(幕間)二幕は、
insider「マチュリーパートナーズの創設メンバーのエリート社員が行ったインサイダー取引と、それを巡る証券取引委員会との息詰まる攻防を描いた続編」
insiderは下北沢ハーフムーンホールと同様にグランドピアノの生演奏!ピアニストの後藤浩明さんが物語を盛り上げます。真ん中で!
今回はhedgeとセットだったので、映像を使わず俳優たちのバトルのみ。シンプルな会話劇は緊張感があり、面白かった。
【作・演出】詩森ろば
【舞台美術】杉山至+鴉屋
【照明】榊美香(有限会社アイズ)
【音楽・演奏】 ≪hedge+trust≫鈴木光介 ≪insider+trust≫後藤浩明
【音響】青木タクヘイ(STAGE OFFICE)
【映像】浦島啓(colore)
『hedge/insider』
原嘉孝
岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
浅野雅博(文学座)
加藤虎ノ介
今奈良孝行
佐野功
根津茂尚(あひるなんちゃら)
酒巻誉洋
藤尾勘太郎
池村匡紀(クロムモリブデン)
吉田栄作
さて、来週観るBのTrust はどういう物語なのかな〜。insiderで失った信頼を取り戻せるか!という内容なのかな〜楽しみ。
ろばさんにご挨拶できたけれど、ほんとうに聞きたかったことは聞けず。