た会社帰りに『美しきものの伝説』。終わってから友だちとお茶してきたら今夜も24時近くの帰宅に… 明日も試合(19:30キックオフ)で遅くなるけれど、感想を話し合いたい気持ちが勝ったというわけです。
演劇のライブ感。複数回観ると客席の温度によって舞台の温度も変わることを実感。
明日は千秋楽。寂しいけれど、それも大正時代をあっという間に駆け抜けた彼等と重なるなぁ。
「しいんと淋しいな。〜 時代がわたしを生み、時代がわたしを殺します。〜 人前に体をさらしながら、人よりひと足先を歩くってこと、つらいのね。… 淋しいな。しいんと淋しいな。」松井須磨子さんが野枝さんにあてた遺書の言葉がしいんと染みます。
そして「何が、よき時代なものか。」というクロポトキンの最後のせりふがつづき、ラストの鎮魂歌…
この話に大杉栄クロポトキンの内妻保子のこのは浮気された妻(四角関係)としか出てこないけれど、Wikipediaによると保子さんも社会運動家だったのね。野枝さんと一緒にいたときサロメ女史に刺された日蔭茶屋事件の2ヶ月後の大正6年1月に離婚したらしい。結婚前は麹町の堺利彦の家に世話になっており暖村・荒畑寒村もそこに居候していたというから大杉栄のことを相談したわけね。「大杉は着ている浴衣の裾に火をつけ「どうだ」と言い焼身自殺をすると脅して求婚した。大杉には同棲していた年上の未亡人がいたのだが、保子が仲に立って手を切らせた。」クロポトキンの自由恋愛、自由すぎる。野枝さんの方が自由人なのかと思ったら…筋金入りでした。
楽しかったね。